笑顔も見せたプロアマ戦

◇米国男子◇フォーティネット選手権 事前（14日）◇シルバラードリゾート＆スパ (カリフォルニア州)◇7123yd（パー72）

開幕前日のプロアマ戦でイン9ホールを回った松山英樹は、その足で練習場に向かった。ショットの調整で1Wに割く時間が長くなるのは、住友ゴム工業（ダンロップ）の新作とみられるドライバーのテストが続いているから。メーカー担当者との意見交換を挟みながら、みっちりと打ち込んだ。

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ショートゲームエリア、パッティンググリーンと渡り歩き、2時間ほどの調整を終えて帰りの車に乗り込んだ。午前8時50分スタートだったプロアマ戦の約1時間半ほど前から練習グリーンでボールを転がし始めるタイミングを含め、ほぼいつも通りの光景だった。

テストが続くドライバー。コースでは「ZX5 MKII LS」を使った

昨季は痛みとも闘い続けたシーズンだった。3月「アーノルド・パーマー招待」で症状を訴えた首から肩甲骨にかけての痛みは、連覇に挑んだ4月「マスターズ」への準備にも大きく影響した。9年連続で最終戦「ツアー選手権」に進出した一方、その2週前には初めてプレーオフシリーズの試合を欠場。ところどころで故障に悩まされた。

練習に対するスタンスについて、「それで結果が出なかったら意味がないので、別に変える必要はないかなと思ってます」というのが松山の答え。ただ、「もう痛みが怖いので、そういう部分では控えます。まあ、わかんないですよね、そのとき、そのときにならないと…」と細心の注意を払っていることもうかがわせる。

穏やかな気候のカリフォルニア州ナパ

30歳で突入するPGAツアー10年目のシーズン。松山なりに改めて体とも向き合いながら、勝利を追い求めていく。（カリフォルニア州ナパ／亀山泰宏）