松山英樹&アダム・スコットが世界選抜先陣/プレジデンツカップ初日組み合わせ
2022年 プレジデンツカップ
期間:09/22〜09/25 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)
指標でありモチベーション 松山英樹のアダム・スコットへのリスペクト
◇米国選抜VS世界選抜対抗戦◇プレジデンツカップ 事前(21日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7576yd(パー71)
チーム12人の平均年齢は史上最も若い28.8歳。5大会連続の出場となる松山英樹の年齢(30歳)をついに下回った。日本勢ではもちろん、アジア勢としても最多となる世界選抜入り。それでも“上”を見て、感嘆の声を漏らす。
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「それ(5大会連続出場)に比べれば、アダムの10回ってハンパじゃないと思う。そういう“指標”が近くにいるのがすごくモチベーションにもなりますし、アダムがこれから先、あと10年くらい出たらたぶん僕は厳しいと思うけど(笑)、アダムの記録に迫っていけるように頑張りたいと思います」
世界選抜では最多10回目の参戦となるアダム・スコット(オーストラリア)の存在が、松山を刺激する。42歳は、米国選抜を含めても大会最多出場のフィル・ミケルソン(12回)に最も近い位置にいる。
その2人が初日のフォアサム(1つのボールを交互に打ち合い、1ホールごとのスコアを競う)でチームの先陣を切る。松山が初出場した2013年にはフォアボール(各選手が個人のボールを打ち、1ホールごとにペアで良い方のスコアを採用する)も含めたダブルス戦の全4試合でコンビを組み、15年にも一緒にフォアサムをプレーした。
開幕前も連日同組で練習ラウンド。さらに本番モードに近づけた21日(水)は、基本的に松山が偶数ホールのティショットを担当する形でコースを回った。2人は住友ゴム工業(ダンロップ)の「Zスター XV」とタイトリスト「プロ V1」とで普段使用するボールが異なる。グリーンを狙うショットの番になる選手に合わせてホールごとにチェンジするのが一般的な戦略とされる。この日はグリーン周りのチッピングなども2種類のボールを打ち、あらゆる状況に備えた。
これまでマスターズやWGCといったビッグトーナメントを制してきた松山。「(勝てたら)メチャクチャうれしいと思います。チームで喜びを味わえるというのは、なかなか経験がないことなので」と対抗戦への強い思い入れを示した後で付け加えた。「でも、僕よりアダムがそれ(勝利)を願っているんじゃないですか」
世界選抜が唯一勝利を収めたのは1998年。スコットの初出場は2003年だった。このチームで誰より負ける悔しさを味わってきた選手でもあることを慮るように言った。2人で今週最初の白星をつかむことができれば、若いチームはきっと勢いに乗っていく。(ノースカロライナ州シャーロット/亀山泰宏)