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2022年 ザ・CJカップ
期間:10/20〜10/23 場所:コンガリーGC(サウスカロライナ州)

9回目のカムバック マキロイは米参戦後ワーストランクから世界一に

◇米国男子◇ザ・CJカップ 最終日(23日)◇コンガリーGC (サウスカロライナ州)◇7655yd(パー71)

ロリー・マキロイ(北アイルランド)が2年3カ月ぶりに王座に君臨した。2022―23年シーズンの自身初戦をいきなり制し、前シーズンとなる今年8月の「ツアー選手権」以来のツアー通算23勝目で、世界ランキング1位にカムバック。「今週のプレーの仕方、そしてここ数カ月の過ごし方に胸を張れる」と自らを祝福する西日を浴びた。

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中盤にカート・キタヤマジョン・ラーム(スペイン)と首位で並んだ最終日は、後半の14番が「僕にとってのターニングポイント」だった。227ydと距離が長く、上空を風が抜けるパー3。5Iでの第1打をピンそば4mにつけ、パットを沈めてガッツポーズを作ると、そこから3連続バーディを奪って抜け出した。上がりを2連続ボギーにしながら「67」。通算17アンダーで後続を振り切った。

マキロイが世界ランク1位の座についたのは2020年7月以来、これで107週目になった。復帰したのは9回目で、タイガー・ウッズグレッグ・ノーマン(オーストラリア)の11回に次ぐ数字だという。

新型コロナ禍で一時はさらなる飛距離アップを求めてスイングを壊して不振にあえいだ。ランキングは昨年8月、PGAツアーに参戦した2010年以降ワーストの16位まで落ち込んだ。1年前にネバダ州で本大会を制したが、4月の「バレロテキサスオープン」で予選落ちし大いに落ち込んだ。「その夜にフロリダに帰れなくて、ホテルでおなかが空いたからルームサービスを頼んだんだけど『2時間半かかる』って言われて…。空腹のままベッドに行った」と“ふて寝”した半年前を振り返る。

その翌週、流れは好転した。劇的なバンカーショットで2位に入った「マスターズ」以降、15試合で3勝を挙げ、トップ10を外したのはわずか3回という高いレベルでの安定ぶり。8月の「ツアー選手権」でPGAツアー3回目の年間王者に輝いた後、欧州ツアー3試合に出場し9月「BMW PGA選手権」で2位、「イタリアオープン」「アルフレッドダンヒルリンクス選手権」をいずれも4位で終えていた。

涙をこらえながら「意味は本当に大きい」と言った。「この12カ月はここに戻るために一生懸命やってきた。今が一番、ゴルフを楽しんでいる」。スイングを修正し、昨季初めてストローク・ゲインド・パッティングで20位以内(16位)に入ったことも自信になった。「これはチームの努力なんだ。そう思うと感情的になる。一緒に旅をしたいと思える人々と旅に出るのは本当に素晴らしいこと」。妻や2歳になった長女、キャディ、コーチ、サポートスタッフの名前を挙げて感謝した。(サウスカロライナ州リッジランド/桂川洋一)

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