「逃げた」3日目を糧に 中島啓太は“スタート地点”にステルス2とカムバック
2023年 ソニーオープンinハワイ
期間:01/12〜01/15 場所:ワイアラエCC(ハワイ州)
松山英樹と練習ラウンドを… 桂川有人はインスタグラムのDMで直談判
◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 事前(11日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
大会2日前の10日、桂川有人は前年チャンピオンの松山英樹と練習ラウンドを行った。昨年7月の海外メジャー「全英オープン」(スコットランド・セントアンドリュース)の練習日にも一緒にラウンドしたことはあったが、そのときは連絡先を交換しなかった。今回は「ダメもとで」インスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)を使って自ら松山に直談判した。
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「オフィシャル(アカウント)なので、色んな方から(メッセージが)送られてきていると思う。気づかなかったり、見ていないかもしれないと思っていたんですけど…返ってきて。うれしかったです」。自身のトレーナーや同じ用具契約を結ぶ住友ゴム工業(ダンロップ)の繋がりで連絡を取る手段はあったかもしれない。だが、それに頼らず自ら行動に移した。「見ないと分からない部分はある。(一緒に)回れるなら回らせてもらって、近くで見たいなって」。誰かにDMを送って練習ラウンドをお願いするのは初めてだった。
ともに松山の母校の後輩である比嘉一貴とアマチュアの岡田晃平(東北福祉大3年)とも一緒に9ホールを回った。「一番はアプローチの打ち方。こっちのラフは独特ですし、自分はまだまだショートゲームに課題があるので」とグリーン周りでのプレーについて重点的に質問。「ひとつ、ひとつ丁寧に答えて下さって。なかなかないですね」。貴重な時間を過ごした。
2023年は挑戦の一年。昨年日本ツアーで初勝利を遂げ、「今年は余裕がある方だと思うので、できることをどんどんやって行こうかな」と期待に胸をふくらませる。昨年末に出場した米下部コーンフェリーツアーの最終予選会は45位で終え、海外の試合に出場できる可能性を広げた。「海外で初優勝したい。あとPGAツアーに上がるのが目標」。昇格へは米下部ツアーの賞金ランキングで30位に入る必要がある。
まずは今大会に集中したい。「変なプレッシャーを感じてはいけないと思ってはいるけど、推薦(による出場)なので気負いは正直ちょっとありますね。色んな選手がいる中で自分を選んでもらっているので」と力が入る。「自分で得た権利だったら気楽だとは思うけど…初日は不安ですね。自信もってやりたい」。経験して得た成功体験が自信に変わっていく。(ハワイ州ホノルル/石井操)