<スコア> ザ・ジェネシス招待 最終日
2023年 ザ・ジェネシス招待
期間:02/16〜02/19 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
見応え十分の“2強”対決 惜敗ホマはラームを称賛「弱点がゼロ」
◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 最終日(19日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
最終18番、マックス・ホマはグリーン左手前のラフから勝負をかけた。「土曜日(3日目)だったら、あのショットは打てない。奇跡が必要だったんだ」。2打リードするジョン・ラーム(スペイン)に重圧をかけるべく、チップインだけを狙いにいった。
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ライは決して良くなかったが、硬いグリーンに対して落としどころはイメージ通り。「あとはピンを揺らすだけだった」。ボールは無情にもカップに嫌われ、通り過ぎた。フェデックスカップポイントレースでトップを争う2人の戦いは、最後の一打まで息をのむ攻防だった。
2021年大会ではトニー・フィナウとのプレーオフを制したリビエラ。しかも地元カリフォルニア州では、今季に入ってから「フォーティネット選手権」、「ファーマーズインシュランスオープン」と2勝をマークしている。好相性ぶりを証明するように最終日最終組でラームを追い込み、一時は首位に立ったが、及ばなかった。
大学時代から知るラームの強さを「アベンジャーズ」に登場する強大な敵の一人「サノス」に例え、「弱点はゼロ。タイガー(ウッズ)を除けば、僕が見てきた中で最も安定している選手」と最大限の敬意を表する。
それでも、世界ランキングで自己最高8位まで上がった32歳はひたむきに背中を追いかけることを誓う。「ジョン、ロリー(マキロイ)、スコッティ(シェフラー)…。彼らを目指していくのが僕らの仕事なんだ。また挑戦するのが楽しみだよ」とリベンジを期した。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/亀山泰宏)