LIV移籍組の3人。ミケルソンは2年ぶりのマスターズ（提供：Masters Images）

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前（4日）◇オーガスタナショナルGC（ジョージア州）◇7545yd（パー72）

フィル・ミケルソンは2年ぶり30度目となる「マスターズ」出場を前に、「戻ってこられて最高。プレーしていて楽しいよ」と満面の笑みを浮かべた。

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大会3勝を誇るビッグレフティだが、昨年は1994年以来となる欠場だった。サウジアラビア政府系資本をバックにした新リーグ「LIVゴルフ」に対して構想段階で支持する考えを示し、PGAツアーを猛烈に批判。その後陳謝してツアーから離れ、マスターズも自らの意思で出場を見送った。

「違う“歓迎”を期待していましたか？」という意地悪な質問も「ここにいるみんなはとても上品。素晴らしい人たちばかり」とかわしたが、フレッド・カプルスがミケルソンを「nutbag（変人を意味するスラング）」、セルヒオ・ガルシア（スペイン）を「ピエロ」と呼んで非難したのも、つい先月のことだ。

ともに歴代覇者として同じフィールドにいるだけに、カプルスに絡んだ質問も相次いだ。「フレッドと僕は長年の友人で、ゴルフというゲームで多くの素晴らしい経験をしてきた。彼のことは世界一だと思っているし、彼とももっと素晴らしい経験をする機会があることを願っている」と冷静に返答。「今週一番大変な部分ですか？」とたたみかけられても、「そんなに難しくはない。ここ数年、もっとひどい目にあっているから」と自虐節で切り返した。

開幕前日のパー3コンテストは出場しない意向で、「自分のゲームをシャープにするために使うつもり」と表情を引き締める。最後は前年覇者であるスコッティ・シェフラーのチャンピオンズディナーについて、「かなりおいしそうなメニューだ。僕はいつも体重の“悪魔”と闘っている。（デザートの）アイスクリーム入りスキレットクッキーをパスするのは難しそうだ」と笑わせた。（ジョージア州オーガスタ／亀山泰宏）