「マスターズ」最終成績
2023年 マスターズ
期間:04/06〜04/09 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
35yd延長でも易しくなった? オーガスタ13番の改造効果をデータ検証
◇メジャー第1戦◇マスターズ 最終日(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)
ジョン・ラーム(スペイン)の初優勝で幕を閉じた2023年「マスターズ」。今年からティイングエリアが後ろに下がり、35yd延長の545yd設定で行われた13番(パー5)の攻略法の変化も大きなトピックだった。4日間のデータから“改造”の効果を検証してみた。
<< 下に続く >>
2日目から悪天候の影響で競技の進行スケジュールが大幅に乱れ、週末は寒さが厳しいコンディションながら、4日間の平均スコアは22年の「4.852」から「4.736」に下がり、むしろ易しくなっているという結果に。
一方でホール別難度は16番目(3番目に易しい)から15番目となった。20~25ydの延長が行われた2002年以降、13番は過去22大会のうち20大会で難度が低いホール3番手以内にランクイン。15番目(4番目に易しい)は08年と13年に並ぶ順位だった。また、最終ラウンドに限れば、平均スコア「4.849」は4つあるパー5の中で最も“難しく”なっている。
イーグル数は22年の「6」から「8」に増加。バーディ数も「91」から「108」と増えた。パーは「139」→「122」、ボギーは「37」→「30」と減り、ダブルボギー(6→7)以下の数字に大きな変化はなかった。
タイガー・ウッズが第3ラウンド再開前に棄権して最終ラウンドをプレーした53人から、ティショットがOBとなったサム・バーンズ、ジェイソン・デイ(オーストラリア)、シーマス・パワー(アイルランド)、キース・ミッチェルを除外して攻略ルートをおさらい。
セカンドをレイアップしたのは24人(48.97%)で、松山英樹のようにフェアウェイから刻んだケースが21人を占めた。スコット・ストーリングスはフェアウェイの傾斜で跳ねたセカンドがクリークへ転がり落ちる不運に見舞われた一方、ミト・ペレイラ(チリ)は82ydの3打目がカップインしてイーグルを決めた。
2オンを狙った25人(51.02%)のうち、成功はわずか5人(トミー・フリートウッド、クリス・カーク、ジャスティン・ローズ、キャメロン・ヤング、フィル・ミケルソン)。ヤングが14mほどのロングパットを流し込むイーグルにつなげ、ほかの4人もバーディを奪った。
最終ラウンドはレイアップと2オン狙いがほぼ半々の形。バーディはレイアップからの8個に対し、2オン狙いは成否合わせて10個。イーグルが1個ずつと拮抗した数字が出た。