「松山さんに追いつこう」比嘉一貴がメジャー初の予選通過 海外で知った“事実”
2023年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:06/01〜06/04 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
比嘉一貴は跳ねるグリーンに苦笑も「松山さんを超すぐらいの成績を」
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 事前(30日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7533yd(パー72)
“帝王”ジャック・ニクラスが誇りをもって手掛けたコースを、比嘉一貴は時おり苦笑いを浮かべながらチェックを重ねた。「テレビで見た通り長いですね。グリーンは思ったよりも狭くて、硬くて跳ねる。アイアンがブレ出したら全米プロのように大変な思いをするコースだなって」。グリーンを狙うショットに警戒心を募らせ、世界屈指のコースコンディションの攻め方を探っている。
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21日に閉幕した「全米プロ」後は米国に残り、東北福祉大の先輩である松山英樹と練習に励んできた。コースには日曜(28日)に入り、火曜までの3日間で各日9ホールの計1.5ラウンドを回って下調べ。「松山さんにはご飯も連れて行ってもらって、目をかけてもらっているのでいい成績を出したい。できるなら松山さんを超すぐらいの成績を…」とひそかに目論む“下剋上”で、先輩の期待に応えたい。
「ピン位置が真ん中や奥に切られていたら狙えそうだけど、手前や段が絡めばウェッジでも跳ねて10yd先に行く。でも、きょう後ろを回っていたジョーダン・スピースを見ても、松山さんを見てもピタッと止まっていて。高さなのかスピン量なのか…自分だけすごく難しく感じる」。日本で切れ味のあるショットを披露してきた比嘉だが、距離のあるグリーンが硬いコースを攻めあぐねている。
「なるべく上を目指して、先輩を追いかけつつ、まずは予選通過できれば」。2週前に初めて決勝ラウンドに進んだメジャーでの収穫を自信に、「ひとつ、ひとつ。今までマスターズ、全英と予選落ちだったので一歩進めた。ただ、タフなコースで4日間いいゴルフを続けられていないのも感じているので、またそこは」と週末でのプレーを見据える。昨季の日本ツアー賞金王の資格で得た出場の機会を、次の一歩に向けて最大限に生かす。(オハイオ州ダブリン/石井操)