「ザ・メモリアルトーナメント」最終スコア
2023年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:06/01〜06/04 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
後半3ホールの“5オーバー”で失速 松山英樹「あたふたする感じも勉強になった」
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 最終日(4日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7533yd(パー72)
首位と2打差の9位から出た松山英樹は4バーディ、4ボギー2ダブルボギーの「76」でプレーし、通算イーブンパー16位で戦いの幕を下ろした。週末から強まった、ころころと変わる風は最終日も続き、ショットの仕切り直しが目立つ一日となった。
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9年ぶりの大会2勝目、2022年1月「ソニーオープン」以来の勝利がかかっていた松山は出だし1番でボギーを先行し、悔しさをにじませた。グリーン右手前からパターでカップを狙ったが、ピンを過ぎていき2m弱を沈められなかった。2番もボギーとし、4番(パー3/209yd)でピン奥2m半につけてバーディとしたが、5番(パー5)でもスコアを落とした。
なかなかショットでチャンスにつけられず、フラストレーションがたまる展開となる中、8番ではピン右手前のファーストカットからチップインバーディを奪い、観客を沸かせた。9番は4m近いパーパットを沈め、「37」(パー36)でハーフターン。この時点ではまだ、首位に立っていたロリー・マキロイ(4ホール終了)とスコッティ・シェフラー(16ホール終了)の7アンダーに4打差という位置にいた。
失速を決定づけたのは初日にダブルボギー、3日目にトリプルボギーを喫した、グリーン手前に池が構える12番(パー3/180yd)からの3ホール。右端に切られたピン位置に対してティショットは左奥のバンカーに入り、2打目は寄らず、パットも入らずにボギーとした。13番はティショットをOB、14番は2打目を池に入れてドロップ後の4打目も手前ラフにショートするミスで5オン1パットとし、2連続のダブルボギーをたたいた。
「やはり出だしの3パットとかパー5のボギー、12番、13番でスコアを落とせば、上に行くにはどうしても厳しいっていうか。きのう悪かったパッティングもだけど、ショットももう少しうまくいき始めてくれていたら、今頃優勝争いしていたんじゃないかな」と振り返った。
1週のオフを挟み、15日からはメジャー第3戦「全米オープン」が控える。「良い週末ではなかったけれど、あたふたする感じもすごく良い勉強になったし、今の自分がどういう状態になるのかなんとなく分かった。これをどうしていくかだと思うので、しっかり1週間調整したい」と力を込めた。(オハイオ州ダブリン/石井操)