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2023年 フェデックスセントジュード選手権
期間:08/10〜08/13 場所:TPCサウスウィンド(テネシー州)

松山英樹「諦めずにやった結果」 中断挟む後半チャージで今季終了を回避

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 最終日(13日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)

「結果が出ないと、もう今週で終わりだった」。窮地にいた松山英樹が、10年連続のプレーオフ最終戦進出に望みをつないだ。38位から「65」をマークして通算9アンダー16位で終え、フェデックスカップランキングは57位から47位に上昇。トップ50が進出できる次週の第2戦「BMW選手権」のフィールドに滑り込んだ。

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PGAツアーの見込みでは、確実に今週トップ50に入るには16位以内がマストの状況。上位を目指した最終日は、序盤からもどかしい展開が続いた。出だしの1番で3.5mにつけたが、バーディパットが入らずパー発進。3番(パー5)でこの日最初のバーディが来たが、その後もなかなかチャンスを決められない。

前半を通算5アンダーで折り返した時点で、暫定ポイントランクは57位のまま。後半もスコアの動かない状況が続いたが、15番でフェアウェイからの2打目をピンに絡めて通算6アンダーへ。残り3ホールに迫った時点で、雷雲接近による中断のフォーンが鳴った。

約1時間40分後のプレー再開に合わせ、カートに乗って16番ティに戻って来た松山はリラックスしている様子に見えた。手前にピンが切られたチャンスホールのパー5。「(残りホールで)3つ伸ばさないとチャンスはないと思っていた」と目標を立てた1打目でしっかりフェアウェイを捉えると、ピンまで残り197ydの2打目で6Iを握る。手前2m弱に乗せ、グリーン側のスタンド席から沸き起こった歓声はセカンド地点まで届いた。このイーグルパットを沈めて暫定ランクは52位に浮上する。

さらに17番で3.5mのバーディパットを決めて最終18番に入ったとき、暫定ランクが47位に食い込んだことを知らせるスコアボードの表示が目に入った。「最後もう1個獲れればよかったんですけど、ティショットをミスした時点で可能性はなかった」と1打目は右のラフ。2打目をグリーン右奥に外して下りのアプローチが残ったが、ピンに寄せてパーを拾った。

「なかなか思うようなプレーができなかったけど、最後に諦めずにやった成果が出たかなと思う」と激動の一日を振り返った松山。ポイントランク上位30人が出場できる「ツアー選手権」への切符は来週の結果次第と、再び厳しい戦いが待ち受ける。「来週の4日間も、今日の最後のようなゴルフをしないとチャンスはない」と表情を引き締めた。(テネシー州メンフィス/谷口愛純)

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