【2024年】PGAツアースケジュール
「昇格大会」ってなんだ? PGAツアー改革でトップ選手集結
2023/09/12 16:00
PGAツアーの2022-23年シーズンは8月末のプレーオフシリーズ最終戦を終えて一区切りとなり、今週14日開幕の「フォーティネット選手権」(カリフォルニア州シルバラードリゾート ノースコース)からフェデックスカップ・フォール(秋季シリーズ)に入る。2024年シーズンにスタートするシグニチャーイベント(昇格大会)の切符をかけた争いも、新システムのポイントのひとつ。その昇格大会について詳しく解説する。
◆試合数は?
2024年シーズンの初戦となる1月「ザ・セントリー」(ハワイ州プランテーションコースatカパルア)を皮切りに8試合。6月は「ザ・メモリアルトーナメント」と「トラベラーズ選手権」という2つの昇格大会にメジャー第3戦「全米オープン」(ノースカロライナ州パインハーストリゾート&CC No.2)が挟まれる日程が組まれた。
「ザ・セントリー」(1月4日~7日)
「AT&Tペブルビーチプロアマ」(2月1日~4日)
「ザ・ジェネシス招待」(2月15日~18日)
「アーノルド・パーマー招待」(3月7日~10日)
「RBCヘリテージ」(4月18日~21日)
「ウェルズファーゴ選手権」(5月9日~12日)
「ザ・メモリアルトーナメント」(6月6日~9日)
「トラベラーズ選手権」(6月20日~23日)
◆他大会との違いは?
出場人数をフルフィールドのおよそ半分となる70~80人ほどに絞り、優勝者には通常500ptのフェデックスカップポイントを700pt付与。賞金も増額される。
8試合のうち「ザ・ジェネシス招待」、「アーノルド・パーマー招待」、「ザ・メモリアルトーナメント」の3試合は予選カットを実施。36ホールを終えて50位タイまでの選手が決勝ラウンドをプレーする。2022―23年シーズンのように、ツアーの独自の人気指標であるPIF(プレーヤー・インパクト・プログラム)の上位選手に出場義務(1試合のみ欠場可能)が課されることはなくなった。
◆誰が出られる?
出場資格は試合ごとに異なっていて少々複雑。松山英樹のように23年のプレーオフシリーズ第2戦「BMW選手権」まで戦ったフェデックスカップランキング(FR)トップ50の選手は全8試合の出場権を得ている。
初戦の「ザ・セントリー」には前年のFRトップ50に加え、秋季シリーズのトーナメントを含めた前年のツアー優勝者が出場可能。
以降の7試合は前年FRトップ50、24年のツアー優勝者とともに、いずれもPGAツアーメンバーに限り大会前週の世界ランキングトップ30と推薦4枠の出場カテゴリーを設定。選手がホストを務める3大会(ザ・ジェネシス招待、アーノルド・パーマー招待、ザ・メモリアルトーナメント)はPGAツアーメンバーに限定しない推薦1枠がある。
さらに各大会が指定する期間のFRトップ10(ザ・ネクスト10)、指定する試合での獲得ポイントトップ5(ザ・スイング5)があり、資格を持たないものの直近で勢いのある選手が出場機会を得られるよう考慮している。
<昇格大会7試合のネクスト10とスイング5>
「AT&Tペブルビーチプロアマ」
・ネクスト10/23年の秋季シリーズ
・スイング5/「ソニーオープンinハワイ」「ザ・アメリカンエキスプレス」「ファーマーズインシュランスオープン」
「ザ・ジェネシス招待」
・ネクスト10/23年の秋季シリーズ
・スイング5/「ソニーオープンinハワイ」「ザ・アメリカンエキスプレス」「ファーマーズインシュランスオープン」「WMフェニックスオープン」
「アーノルド・パーマー招待」
・ネクスト10/「ザ・クラシックinザ・パームビーチズ」(2月29日~3月3日)
・スイング5/「メキシコオープンatヴィダンタ」「ザ・クラシックinザ・パームビーチズ」
「RBCヘリテージ」
・ネクスト10/「マスターズ」(4月11日~14日)
・スイング5/「プエルトリコオープン」「バルスパー選手権」「テキサスチルドレンズヒューストンオープン」「バレロテキサスオープン」
「ウェルズファーゴ選手権」
・ネクスト10/5月「AT&Tバイロン・ネルソン」(5月2日~5日)
・スイング5/「コラレスプンタカナリゾート&クラブ選手権」「チューリッヒクラシックofニューオーリンズ」「AT&Tバイロン・ネルソン」
「ザ・メモリアルトーナメント」
・ネクスト10/「RBC カナディアンオープン」(5月30日~6月2日)
・スイング5/「マートルビーチクラシック」「チャールズ・シュワブチャレンジ」「RBCカナディアンオープン」
「トラベラーズ選手権」
・ネクスト10/「全米オープン」(6月13日~16日)
・スイング5/「マートルビーチクラシック」「チャールズ・シュワブチャレンジ」「RBCカナディアンオープン」