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曲がらない男もきょうは曲がる 稲森佑貴は強風対策で7バーディ

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 2日目(20日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)◇晴れ(観客 6011人)

日本一の“曲がらない男”ですら、曲がる前提で試合に臨んだ。午前中から立っているだけでふらつくほどの最大瞬間風速16.5mの強風が吹き荒れた大会2日目。1アンダー26位タイから出た稲森佑貴は「我慢のゴルフ」を覚悟した。

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欲を出さずに好機を待つマネジメントが、過酷な環境で功を奏した。ボギーをたたくのは織り込み済み、ティショットがフェアウェイ(FW)を外すのも想定内だった。「(このような環境では)針の穴に糸を通すようなレベルじゃないと、なかなかフェアウェイをキープするのは難しい。ラフに入ったら潔く出して、3打目勝負という感じだった」。と言いつつもFWキープ率は全体3位タイ(8/13で61.54%)なのだから、さすがの一言だ。

勝負どころで確実にパターを決めたことがスコアを後押しした。前半16番(パー3)で放ったティショットはピンと反対側のグリーン右端へ。そこからおよそ17mもの超ロングパットをねじ込むと、一気に好調の波が押し寄せた。続く17番から3連続で5mほどのパットを決め、リーダーボードを駆け上がる。平均パット数は全体2位(1.50)を記録した。

週末に向け、7バーディ4ボギーの「67」で4位タイにつける。難コースにも焦らず挑めるのは、2021年に初出場した際の記憶が鮮明に残っているから。「2年前の印象が強かったので、コースのこともだいぶ知っていた。(前週の)日本オープンの後半からZOZOのことも考えながらやっていたので、心構えはしてきたつもり」。風が吹こうがグリーンが固く引き締まろうが、イメージトレーニングはばっちりだ。

飛距離も体格も全く異なるPGAツアーの選手たちと互角以上の戦いができている。「僕はそれほど飛ぶほうではないので、ひょっとしたら皆さん(ファン)に近い立ち位置でプレーしているんじゃないかなとも思う。(飛距離では海外勢に及ばないけれど)ここまでスコアを伸ばせたというのは自信になった。残り2日も自分のゴルフを貫きたい」。背伸びすることなく、自分は自分というスタンスで上位を狙う。(千葉県印西市/合田拓斗)

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