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“5年ぶり”優勝争いへ 小平智は大逆転チャンスに「緊張しないと言う方がウソ」

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 3日目(21日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)◇晴れ(観衆8066人)

6シーズンを戦ってきたPGAツアーで最終組に入るのは初めてのことだった。しかも母国開催。小平智は「逆に米国だと、注目されていない感覚で楽にできる。日本のファンに見られている、ホームならではの緊張感もありました」と笑う。

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同組のジャスティン・サーボウ・ホスラーも、幸先良くバーディを先行した。ギャラリーの注目を浴びる心地良い緊張感、その週に状態のいい選手と回ることで味わう感覚。「結構忘れていますけど、優勝争いする感覚はこういう感じだったなって。そういう中でできているのは幸せですよね」とかみ締める。スポット参戦で出た2018年「RBCヘリテージ」を勝って飛び込んだ最高峰の舞台。くしくもホスラーは同年「アーノルド・パーマー招待」で予選ラウンドが一緒になってから、あいさつを交わす仲だ。リラックスにもつながった。

「このチャンスを是が非でもモノにしたい」という言葉と裏腹に貫く冷静さは、ここまで2日間と変わらない。最初のバーディを奪った6番(パー5)は、セミラフからのセカンドで珍しく時間をかけた末にレイアップ。ガードバンカーを警戒してプランを切り替え、ウェッジショットで右サイドに振られたピンを攻め込んだ。

4m近い距離を決めてパーセーブした11番は、むしろ過程に胸を張る。1Wショットが深い右ラフにつかまり、セカンドは距離のあるガードバンカーだけは避けて手前のラフへ運んだ。まだ30yd以上距離があるピンの奥は急激な下り傾斜になっており、突っ込むつもりはさらさらなかったという。狙い通り手前からのパーパットを残し、「マネジメント通りですね」とうなずく。

「(米国で)なかなか上位には行けていないですけど、苦しい中で我慢するゴルフは身についてきた」と話す通りの「69」。全体のスコアが伸びない展開で3打差の通算6アンダー5位に食らいついて最終日を迎える。

フェデックスカップポイントランク183位から、大逆転で125位までのフルシードを目指す秋季シリーズ。「緊張しないと言う方がウソになるし、たぶんあしたも緊張する。その中でいいゴルフをして、また自信に変えて米国に戻りたい」。どんな結果になっても、見据えるステージは変わらない。(千葉県印西市/亀山泰宏)

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