<JJ田辺>アニカ・ソレンスタムはマイゴルフカートで“自宅通勤”していた
2024年 AT&Tペブルビーチプロアマ
期間:02/01〜02/04 場所:ペブルビーチゴルフリンクス スパイグラスヒルGC(カリフォルニア州)
バラエティに富む練習場ボール 仕分けは地獄
2024/02/05 16:55
PGAツアー会場の練習場では多くの種類のボールが用意されている。もう何年も前から当たり前のことだが、タイトリスト、スリクソン、ブリヂストン…とメーカーだけなら5社だが、タイトリストならPRO V1とPRO V1x、スリクソンならZ-STAR XVからZ-STAR ダイヤモンドなど、合計10種類もある。
「AT&Tペブルビーチプロアマ」はセレブリティもプレーするから、アマチュア用の練習球もあるので計11種類。使用するボールが決まっているプロには至れり尽くせりのシステムだが、ちょっと考えてほしい。これ、誰がどうやって仕分けしてるの?
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ツアーの各大会には開幕前に各メーカーから「練習場専用球」が搬入される。その時は種類別になっているから問題ないが、みんなが練習場で打ち出すと10種類以上がごちゃまぜになる。ある程度の数のボールが打たれると収集カートが出動するのは見慣れた光景だが、ここからが大変だ。
回収したボールはまず洗浄器できれいにしてから作業小屋へ。そこからの仕分けは“完全手作業”だ。テーブルに置かれた大量のボールを2~4人のボランティアが種類別に拾って、小分けのカゴに入れていく。同メーカーの種類違いは細かな印字を確認しなけばならないから、大変根気のいる作業になる。同じ種類のボールが練習場のテーブルに並べられているのは、こんな地道な作業のおかげです。
さて、大会終了後のボールの行方はというと…。大会によっては、開催コースや地元のゴルフ団体(ファーストティプログラム=ゴルフを通じて健全な人間形成を目指すプログラムなど)に寄贈されるが、「AT&T―」の場合は「各メーカーに引き取られます」と大会関係者。
ペブルビーチGLの練習場にはペブルビーチ・ゴルフアカデミーがあり、テーラーメイド社と提携している。そのため同社以外のものが混じることは好ましくない、という事情があるとか。練習球にもいろんな物語があります。(JJ田辺カメラマン)