ウッズが26度目のマスターズへ 日曜午後にオーガスタで練習
2024年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
2024マスターズの“マ”ウッズ×オーガスタ=伝説/今こそ聞いちゃうマスターズの“マ”
4月11日(木)にジョージア州のオーガスタナショナルGCで「マスターズ」が開幕します。松山英樹が2021年に優勝した大会は、男子ゴルフの世界最高峰のトーナメント。いまさら他人に聞けない基本をコッソリおさらいします。
21歳でマスターズ制覇
スターこそがマスターズに勝つのか、マスターズに勝ったからこそスターなのか。真理はどちらか分かりませんが、タイガー・ウッズは紛れもなくオーガスタに欠くことのできない生ける伝説。両者の関わりは、現代のプロゴルフのアイコンとも言うべきものです。
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ウッズにとって最初のメジャータイトル獲得となったマスターズ初優勝は1997年。「21歳3カ月14日」の最年少優勝記録は今も破られていません。アマチュア時代の輝かしい戦績から、鳴り物入りで前年夏にプロ入り。自身3回目のマスターズは初日、前半9ホールで4オーバー「40」をたたきながら、後半9ホールで「30」と巻き返して2アンダー4位でホールアウトしました。
2日目からは独壇場。60台を連発して4日間通算18アンダー、2位に12打差をつけてグリーンジャケットに袖を通します。そのインパクトは若さやスコアと言った数字にとどまりません。米国のプロゴルフ界は20世紀半ばまで人種差別が残り、1934年に始まったマスターズで黒人選手のリー・エルダーが初めてプレーしたのも1975年でした。ウッズの優勝は人種の壁も打ち破る、新時代の到来を告げるものだったのです。
伝説のチップイン
2000年から大会を2連覇したウッズは、2005年に4勝目を挙げました。最終日の16番(パー3)、グリーン左奥からのチップインバーディは語り草。ラインを伝ったボールはカップの縁で止まったかと思いきや、最後の一転がりでカップイン。ド派手なガッツポーズでパトロンを熱狂させました。
Tiger Woods' chip-in at No. 16 in 2005.
— ESPN (@espn) 2020年11月10日
An iconic moment at #TheMasters pic.twitter.com/6TQVsWX6Le
Tiger is Back!!
2008年「全米オープン」までにメジャー通算14勝。そこからは苦難の道のりでした。ひざをはじめとした身体の故障が相次ぎ、不倫スキャンダルなどプライベートでも世間を騒がせました。特に腰痛による離脱と手術を繰り返し、日常生活もままならないほどの痛みにもだえる日々を送りました。
「タイガーは終わった」。そうささやかれるたびに、ウッズは復帰して第一線で戦います。完全復活の証明が2019年のマスターズ。自らに憧れて育った年下の超一流選手たちを退け、14年ぶりにオーガスタで頂点に立ったのです。父アールさん(06年に死去)と連れ立ってマスターズを制した97年から時は経ち、自身が父になっていました。愛娘と愛息をロープサイドで抱きしめたウッズは当時、こう言葉を残しています。
「朝起きると、いつも挑戦が目の前にある。戦い続ければ、乗り越えられる」
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