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2024年 トラベラーズ選手権
期間:06/20〜06/23 場所:TPCリバーハイランズ(コネチカット州)

1オンイーグル奪取 松山英樹はパットと1Wに及第点で欧州へ

◇米国男子◇トラベラーズ選手権 最終日(23日)◇TPCリバーハイランズ(コネチカット州)◇6835yd(パー70)

最終日に見せ場を作った。293yd設定の後半15番(パー4)、3Wでのティショットはピンが立つ奥の段まで到達した。緩やかなスライスラインに完璧なタッチで乗せたボールは、歓声を大きくさせながらカップイン。「少しでも順位を上げるためには大きなパットだった」。6アンダー34位から出た松山英樹は「64」で、通算12アンダー23位に浮上して4日間を終えた。

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グリーン上で苦しんだ前日を経て、この日はパターをスイッチ。見た目は全く同じでも、重量が違う。前週の「全米オープン」まで使用していたモデルに戻していた。

出だし1番でいきなり7mのバーディパットが決まり、「ああいう距離が入ってくれると助かります。2番で(3mのチャンスを)外したので、逆に不思議な感じはありましたけど…」と3日目までとは違う感覚をつかんだ。8番(パー3)で5m、10番では7mとミドルパットでバーディを奪取。後半は2mを逃さなかった13番(パー5)からの2連続バーディで、会心のイーグルにつなげた。

「ザ・メモリアルトーナメント」からシグニチャーイベント(昇格大会)2試合の間にメジャーを挟む、タフな3連戦の最後の日。疲労の蓄積の一端は、スタート前に右手首に巻いたテーピングにもあった。「気にはなっていたんですけどね、きのうまでよりは痛くなっていた」と明かした。

優勝争いが遠かったとはいえ、日曜日の巻き返しでフェデックスカップランキングを1ランク上げて7位にした。2週のオフを取り、戦いの舞台は欧州へと移る。

7月11日(木)開幕の欧米ツアー共催「ジェネシス スコットランドオープン」(ザ・ルネサンスクラブ)で戦線復帰し、翌週のメジャー最終戦「全英オープン」(ロイヤルトゥルーン)に参戦。8月1日(木)開幕の「パリ五輪」(ル・ゴルフ・ナショナル)まで約1カ月の旅に出る。

技術面の状態を探り続けた3週間。「きょうのパッティングはうまく打てた感じだった。それがなぜなのか映像を見返して、良いパットを繰り返したい」とグリーン上で手応えが得られたのは大きい。「きょうは、ひどかった1番のティショット以外はほぼ良いショットが打てた。アイアンが最近はずっと悪いので練習を」。鋭い切れ味が戻れば、大きなものが見えてくる。(コネチカット州クロムウェル/桂川洋一)

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