パリ五輪コースは「池のあるリンクス」 フランス育ちの日本人キャディに聞いてみた
2024年 パリ五輪
期間:08/01〜08/04 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
2024年 パリ五輪【男子】
期間:08/01〜08/04 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
五輪にデシャンボー不在の“波紋” LIVからメキシコ代表「いまのゴルフ界はアンフェア」
◇パリ五輪 男子 事前(30日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇7174yd(パー71)
今週、60人のフィールドでLIVゴルフを主戦場とする選手が7人いる。ジョン・ラームとダビド・プイグのスペイン、ホアキン・ニーマンとミト・ペレイラのチリ、アブラム・アンセルとカルロス・オルティスのメキシコは代表メンバー2人をLIV勢で固めている。
<< 下に続く >>
大会前の公式会見では、ブライソン・デシャンボーに関する質問が飛ぶ場面も少なくない。LIVでプレーする飛ばし屋は6月「全米オープン」で優勝し、「マスターズ」6位、「全米プロ」2位と今季4大メジャーで鮮烈な活躍をみせた。主戦場が世界ランキングのポイント付与対象ではないにもかかわらず、世界ランク9位にいる。ただ、メンバー4人全員がトップ10にいるハイレベルな米国代表争いでは五輪切符に届かなかった。
デシャンボー不在について、オルティスは思いの丈を隠さない。「いまのゴルフ界は、まさにアンフェアだ。オリンピックは最高のゴルファーたちを集めたいのに、いまだに政治的な要因が物事を動かしている。オリンピックは中立であるべきだと思う。特に世界ランクが機能しなくなったのだから、それに応じて選手を追い返すようなことをするべきじゃない」と熱弁をふるった。
五輪代表となったオルティスも2月のアジアンツアー「インターナショナルシリーズ オマーン」、6月のLIV(ヒューストン)で優勝しているが、現在世界ランク272位。2週前の「全英オープン」は資格を満たせず、予選会に回った末に出場することができなかった。
「解決策はエゴを捨てて、共通の“土台”を見つけることだろう。共通の土台は間違いなくあると思うが、そのためにはどちらも何かを諦めなければならない。時間の問題だとは思うが、『彼ら』はまだ時間をかけている」。昨年6月にPGAツアーとLIVゴルフの電撃的な和解が発表された後、目に見える形で交渉は進んでいないことにもどかしさをにじませた。
同日に公式会見に出席したロリー・マキロイ(アイルランド)はオリンピックの各国代表を決める方法は世界ランクを基準とする以外にはないとの考えを強調した。「僕ら(主要ツアー)と彼ら(LIV)でプレーするゴルフを比較するのは難しい。それこそ、彼らが世界ランクのポイントを得られなかった理由でもある」
予選カットなしで3日間54ホールを戦うLIVのフォーマットについては、これまでも繰り返し指摘されてきた部分。「オリンピックの出場権を獲得したいのなら、何をしなければならないか分かっていたはず。ライダーカップの出場権を獲得したければ、何をしなければならないかと同じだ。彼ら(欧米選手)は、LIV移籍の決断において強く意識していたからね」と重ねて言った。(フランス・ギュイヤンクール/亀山泰宏)