銅メダリスト・松山英樹が「パリ五輪」後に英国で盗難被害 エースキャディ不在でプレーオフへ
2024年 フェデックスセントジュード選手権
期間:08/15〜08/18 場所:TPCサウスウィンド(テネシー州)
松山英樹「五輪は4年後で“引退”」 銅メダル持参でツアー復帰
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前情報(13日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)
「パリ五輪」を経て主戦場に復帰する松山英樹は、会場で銅メダルを仲間たちに惜しみなく披露した。全3戦のプレーオフシリーズ初戦には金メダリストのスコッティ・シェフラー(米国)、銀メダリストのトミー・フリートウッド(英国)もそろい踏み。PGAツアーは異例の祝福ムードに包まれている。
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男子ゴルフの最終日は実力者たちが国際色豊かにメダルを争った。最後まで見どころの多かったスリリングな展開。「スコッティ(・シェフラー)やロリー(・マキロイ/アイルランド)、ニコライ(・ホイゴー/デンマーク)に僕、ジョン・ラーム(スペイン)もいて、ツアーでずっとやっていたメンバーが上位にいた」。トップ選手の技術を引き出したハイレベルなコースで繰り広げられた戦いを、松山は好意的に振り返った。
「コングラチュレーション!」。3位フィニッシュの後に、そう声をかけられるのも五輪ならでは。「自分と周りとの評価には違う部分があるが、今回に関してはそれがそろったなと。金を獲れなかったの(悔しさ)は20%、30%あるけれど、パリではメダルを獲れたことがすべてだと思う」と満足感を隠さない。「これからはゴルフ以外のことをやることも出てくると思う。そういうところで発言した時の力にはなるかなと思います」と将来も見据えた。
次回の五輪は2028年ロサンゼルス大会。開催コースはことし2月に優勝した「ジェネシス招待」の会場、リビエラCCだ。20代前半で渡米し、親しみのある土地で晴れ舞台に立つ意欲を示す一方で、「オリンピックは4年後で“引退”だと思っている」と明言した。「4年後はロスなので頑張りたいけれど、それ以降はたとえ自分が(ランキングで)1番手にいたとしても出ないと思っています」
2032年ブリスベン五輪でゴルフが競技として継続されるかは未定だが、36歳で迎える夏でひと区切りを付けるつもり。「やっぱりそこまで頑張らないと。それまでにPGAツアーで何回も優勝して、『誰がどう見ても選ばれるよね』というところにいないといけない」。30代にしてキャリアを推進させるモチベーションに五輪が加わった。(テネシー州メンフィス/桂川洋一)