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PGAツアー昇格の大西魁斗 両親、丸山茂樹への電話報告で涙

米男子下部コーンフェリーツアーから来季のPGAツアー昇格を決めた大西魁斗が帰国し、出場権獲得の喜びと今後の意気込みを語った。下部ツアー2年目の今季、6月の「UNCヘルス選手権」で初優勝。年間ポイントレースを25位で終え、上位30位までに付与される資格を手にした。

6日に閉幕したシーズン最終戦「コーンフェリーツアー選手権」を13位でフィニッシュした。インディアナ州のフレンチリックゴルフリゾートは池が点在するコースで、開幕前は「通用するか分からなかった」と不安だった。「自分を信じて、とにかくやってきたことをやって。ダメでも自分のベストを尽くせれば」という思いで試合に臨んだ。

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初日に「73」をたたいて出遅れ、その後の3日間で巻き返した。「最初の2日間は緊張したけれど、『残り2日間で取り返せる』って」と奮起。「コースが狭いので1Wショットを曲げたら大きな数字(スコア)になる。(最終日は)食べ物ものどを通らない感じですごく緊張したが、最後まで集中できた。成長したかなと思う」と納得のラウンドで締めくくった。

試合終了後はすぐに両親に電話した。「時差の関係で(日本は)深夜だったんですけど、母も父も(インターネットで)ライブスコアを見てくれていて、喜んでくれたのでちょっと涙が出てしまった。ここに来るまで両親の苦労もあったり、自分も努力をしてきたつもりだったので本当にうれしかった」と照れ笑いを浮かべた。

親交があるPGAツアー3勝の丸山茂樹に電話したときも涙が流れた。「9歳でアメリカに行った時に初めて一緒にラウンドさせてもらって、別格だなって。本当にすごいなって。その時からPGAツアーでプレーするのが目標になった」とキャリアを振り返る。「シーズンを通して結果報告をしていた。1年間、どういう気持ちで僕が試合に臨んできたのも知ってくれている。丸山茂樹プロの刺激があったから、ここまでやってこられた」と感謝した。

次戦はZOZOと所属契約を結ぶ選手として、24日開幕のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉/アコーディア・ゴルフ習志野CC)に臨む。「まずは体を休めてからトレーニングを再開して、体を良い状態にして試合に臨めるようにしたい」と再調整を図る。

ルーキーシーズンとなる2025年に向け「スタートダッシュから上位を目指してやっていきたい。再来年のシードも決めて、PGAツアーの大きな舞台に出られるようなポジションで終わりたい」と抱負を口にした。

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