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4回目にして初めての“自力” ツアーメンバー久常涼の挑戦

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前情報(22日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)

試合前に行う松山英樹との練習ラウンドも恒例になった。久常涼はPGAツアーのルーキーイヤーで翌年のシード権を手中に収めて、4回目の「ZOZOチャンピオンシップ」を迎える。「過去3年は主催者推薦で出場させていただいた。やっと“自力”でこの舞台に立てた感じがします」と晴れやかな表情で帰ってきた。

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本格参戦1年目の今季、レギュラーシーズン最終戦の8月「ウィンダム選手権」で3位に入り、フェデックスカップポイントランキングを84位で終えた。シードのボーダーラインである上位125位に“圏内”に余裕をもって秋季シリーズ(フェデックスカップフォール)へ。

新参者として、どの試合の予選ラウンドも日没との戦いを強いられた序盤戦も過去の話。「本当にこたえました。今となってはいい思い出ですけど、もうあれは繰り返したくないと思いますね」と、ひとつのハードルを乗り越えた充実感もある。

9月からは昨年の主戦場だったDPワールドツアー(欧州ツアー)を4試合戦い、秋季シリーズ2試合に出てきた。計4試合で予選落ち。「自分の中ではちょっといろいろ試しながら準備をしている」という。

2週前の直近大会「ブラックデザート選手権」の週末に「67」を並べて25位で終えても、「あれも、たまたま」と結果で一喜一憂しない。「少しホッとしましたけど、気は抜けない。自分が進化するスピードがこのツアーに追いつくというか、追い越さないといけないくらいじゃないと勝てないと思う」と上を目指す気持ちは膨らむばかりだ。

4回目の「ZOZO」を前に、「本当にこの試合で勝ちたいと思ってこの一年は戦ってきました」とはっきり口にした。本人が少々、引け目を感じている昨年までの戦いぶりだって、十分立派なもの。初出場の2021年を52位で滑り出した後、22年は12位。昨年は平田憲聖と並び6位に入った。将来性を買ってきた大会の期待に応えてきたはずだ。

「得たものを発揮できれば、優勝を目指せるんじゃないかと思うので頑張りたい」。威勢のいい言葉と現実とは、そうかけ離れていない。(千葉県印西市/桂川洋一)

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