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2010年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:11/04〜11/07 場所:シャーシャンインターナショナルGC (中国)

欧州勢が上位を独占!日本勢は実力を出し切れず苦戦

中国・上海にあるシャーシャンインターナショナルGCで開催されている世界ゴルフ選手権の第4戦「WGC HSBCチャンピオンズ」最終日。濃霧のため試合開始時刻が1時間15分遅れてのスタートとなったが、初日からトップを守り続けたイタリアのフランチェスコ・モリナリが世界ランク1位のリー・ウェストウッドの猛追をかわして通算19アンダーで優勝を飾った。

日本勢の最高順位は、池田勇太の通算2アンダー30位タイ。5バーディ、1ボギーと4つスコアを伸ばして最終日を終えた。「日本に帰ってからの試合が楽しみ」と語り、ショットの調子が良く、日本での残り4試合に期待を持てる手ごたえを感じたようだ。
また、通算5オーバーの54位タイでスタートした宮本勝昌が6バーディ、ノーボギーとスコアを6つ伸ばし通算1アンダーの34位タイとし、「最高の試合ができました」と満足の得られる試合だったことを語った。

初日は1アンダーでまわったものの、2日目は2オーバー、3日目と最終日はともに3オーバーとして、通算7オーバーの60位タイで最終日を終えた松村道央は、「初日は海外の試合でもやっていけるという手ごたえがあったが、だんだん自信が無くなってきてしまった。来年すぐにでもアメリカツアーでプレーしようと考えていたが、今は決めかねている」と心情を打ち明けた。「ロリー・マキロイのバンカーショットや、フィル・ミケルソンのアプローチなど世界のトップ選手の技術の素晴らしさを実感した。イメージは残っているので、日本に戻って練習したい」と、次の試合に向けて多くの課題が見つかったようだ。

「自分の実力の4割くらいしかだせなかった」と語った藤田寛之は、2アンダーでまわり、通算2オーバーの46位タイ。「プレーの達成感は全く無いが、世界のトッププレーヤーとラウンドして、刺激を受けた。日本でも海外でもやることは同じだから、学んだことをどうするかは自分次第」と残りの試合で全力をつくしたいと語った。

初日から首位を守って優勝したのは、最終日も5アンダーでまわり、通算19アンダーとしたモリナリ。バーディ合戦を繰り広げ、1打差を死守して、同じく5アンダーでまわった世界ランク1位のウェストウッドを振り切った。ウェストウッドは最終ホール18番でバーディを奪ったものの、1打及ばなかったことに関しては「悪いショットは数えるほどしか無く、多くの素晴らしいショットがあった。通算18アンダーは悪いスコアではないし、運が少し足りなかった」と語った。

一方、モリナリは、「世界ランク1位のウェストウッドとのプレッシャーのかかる試合だったが、勝ててうれしい」と喜びを語った。2位に終わったウェストウッドは世界ランク1位の座を守り、優勝したモリナリは先週の30位から一気に14位に浮上している。

その他の日本勢ではスコアを3つ落とした石川遼が通算1オーバーで41位タイ、園田峻輔が5つスコアをのばして通算6オーバーで58位タイ、平塚哲二が1つスコアを落として通算7オーバーで60位タイ、丸山茂樹は棄権となっている。

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