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2012年 マスターズ
期間:04/05〜04/08 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

松山、後半失速でイーブンパーも「チャンスある」

ジョージア州オーガスタナショナルGCで開催中の「マスターズ」3日目。1オーバーの31位タイから出た松山英樹は2バーディ、2ボギーの「72」で回り通算1オーバーのまま。27位タイで最終日を迎えることになった。

決勝ラウンドに入っても、松山は気負いや焦り、そんな重圧とは無縁といわんばかりのプレーを展開した。前日の曇り空から一転、快晴に恵まれた第3ラウンド。序盤の2番(パー5)で3オン1パットのバーディを決めると、その後もショット、パットともに安定したプレーを続けた。8番(パー5)でもフェアウェイから3番ウッドでグリーン手前まで運び、アプローチできっちり50センチにつけて2つめのバーディを決めた。

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ところが後半に入ると突如リズムを失った。10番からの3ホールはいずれも、1パットパーを拾ったが、その後の2つのパー5でスコアを落としてしまう。13番ではティショットを曲げ、3打目もグリーンの左奥へこぼしてしまい続くアプローチはピンを10メートルオーバー。15番ではティショットを、左足下がりが強い第2打を強いられる右サイドに置いてしまい、3番ウッドでグリーン手前のクリークに入れ、いずれもボギーとした。

結局この日スコアが動いたのは、4つのパー5だけ。「午前中は良くて、後半になると悪いといういつものパターンです」。確かに11番からのアーメンコーナーを含め、インコースはミスがトラブルにつながるホールが続く。しかし「相性と言うよりは、技術の無さ」とバッサリ。速くなったグリーン、上空を旋回する風に多くの選手が悩まされたが「それ以上に自分のミスが多かった」と言い訳はしなかった。

それでも他に予選を突破したアマチュアの2人、パトリック・カントレーは通算7オーバーの52位タイ、ケリー・クラフトは通算10オーバーの61位で終え、2年連続のローアマチュア賞へは視界良好。そして来年大会の出場権を獲得できる16位以内という目標についても「見える位置で耐えたと思う。後半はパーオンが1つでこの位置にいる。明日チャンスがあると思う」。残り18ホールも、怖いもの知らずのハートを前面に押し出して攻めていく。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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