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今日のタイガー/初日は25位タイ!ティショットに不安あり

全米オープン初日

朝7時30分、昨年の全英オープンの覇者アーニー・エルスと前年の全米アマの覇者 リッキー・バーンズ(アリゾナ大学在籍、2003年マスターズ21位) と一緒の組でスタートした。6月の平均気温は 26℃、この時期は南西の風が吹く といわれるが、午前中は気温が15度前後、ほとんど無風の状態でのプレーとなった。

初日は1イーグル、2ボギーのイーブンパーの70で終了。6番のパー5ではロングアイアンで 2オンに成功。約7メートルのイーグルパットを沈めて少し笑顔が見られたが、全体的に険しい表情が多く我慢の一日となった。

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ティショットは左右にぶれることが多く、パー3を除く 14ホールでフェアウェイを捕らえたのは6回(42.8%)だけ。結果的に難しい位置に切られていたピンを狙うことができず、パーオンは 14回(77.8%)とデータ的には悪くはないように見えるが、難しい下りのラインを残すことが多くなってしまった。

理由は練習日終了後の「上りのパットを残すように心掛けたい」というコメントとは逆に、大きめに打つケースが多かったからだろう。雨の影響でグリーンが柔らかく、バックスピンでボールが戻ることを計算しすぎてしまったようだ。下りのパットが多かったためジャストタッチで打つことが多く、下(アマサイド)にはずすケースが目立った。なお、もう少し風が吹いてくれば 硬く、早い全米オープン本来のセッティングになってくるはずだ。

私が見た感じだとティショットでもう少し2番アイアンのノックダウンのティショットを多様するのか?と思っていたが普通に打っていた。左右両方にミスするケースだったので 明日の午後のスタートまでに調整をして最低でも右か左どちらかには絶対に行かないという自信を持たないと今後不安だ。

技術面としては大きなアークをかこうとして手首と肘のヒンジングが遅いような気がする。短いクラブは早めにクラブをたたんでバックスイングをするのでダウンで早い下半身の動きに対応するが、長いクラブだと相変わらず 下半身の早い動きに 上半身とクラブが追いつかないミスが多い。下半身のスピードを押さえるかもう少し早めにヒンジングをしたほうがいい様に感じる。

余談だがこれまでタイガーが優勝した全米オープンはいずれも初日にトップに立っている。 2000年のぺブルビーチでは初日6アンダーの65、昨年のべスページでは3アンダーの67。タイガー・ウッズ3回目の優勝への道は初日からの逃げ切りではなく、残りの54ホールで逆転が必要となった。

テキスト/アンディー和田
1968年11月 東京出身、アリゾナ大学卒業(チームメイトには ジム・フューリッククリスチャン・ペーニャロバート・ガメス)、1991年プロ転向、アジアツアー、カナダツアー、南米ツアー などを経験、1998年シンガポール キャリアー オープン優勝。 青木功中嶋常幸、大町昭義、芹澤信夫、加瀬秀樹横尾要海老原清治など ツアーキャディーの経験や 2000年から3年間 ゴルフチャンネルのトーナメント解説で ライダーカップ、ヨーロピアンツアー、女子ツアー、ネイションワイドツアーを担当。

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