“ルーキー”石川遼/コラム&最新スイング集
2013年 プエルトリコオープン
期間:03/07〜03/10 場所:トランプインターナショナルGC(プエルトリコ)
遼、ショットが乱れ39位タイ「内容に悔しさが残る」
2013/03/11 07:37
昨年2位に入った「プエルトリコオープン」で、今年も3日目を終えて8位タイと好位置で迎えた最終日。上位進出を目指して最終組の4組前からティオフした。
だが、この日は肝心のショットの精度が上がらない。1番でガードバンカーに入れてボギーを先行させると、5番(パー5)で2オンに成功してバーディを取り返すも、7番ではティショットを大きく左に曲げてしまう。
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左後方に木があるため、「通常のスタンスは取れないので、ボール近くに立って、短く持ってアップライトに振る。ピン方向に打つとバックスイングで木に当たってしまうので、15ヤードくらい左を向いた」という石川。6Iのショットで見事にグリーンをとらえ、5メートルほどのバーディチャンスにつけたが、このパットを決められず流れを掴めない。
その後もアイアンでグリーンを外してボギーにするという展開が続き、終わってみれば2バーディ4ボギーの「74」。上位が軒並みスコアを伸ばした最終日にオーバーパーでは戦えない。通算10アンダー、39位タイへと大きく順位を落とし、「内容に悔しさが残る」と唇をかんだ。
「今週は全体的にショットの精度が低かった。先週出来ていたことが今週出来ないのは悔しいです」。今年、スイング改造に取り組んでいる石川だが、4週前のノーザントラスト、先週のホンダクラシックと比べても、今週はショットに不満を抱えながらの戦いだった。
最終日にショットの精度が落ちた理由は「体力ではなく、スイングの完成度の問題」と石川。「これまでは4日間やって1日悪いのは当たり前だったけど、今は悔しいです」と求められるレベルが上がっていることも確かだ。
それでも、収穫はアプローチ、パターの向上と、最終日に好位置からスタートした経験だと前を向く。自身のプロ1年目、徐々にステップアップしていって優勝を掴んだ課程を、ここ米国でも意識している。(プエルトリコ・リオグランデ/今岡涼太)