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2013年 全英オープン
期間:07/18〜07/21 場所:ミュアフィールド(スコットランド)

全英初ラウンドの松山英樹 21位タイ発進「今までで一番緊張した」

松山英樹にとって初の「全英オープン」は、世界ランク2位のロリー・マキロイ(北アイルランド)と、同5位のフィル・ミケルソンとの豪華なペアリング。「だいぶ緊張しました。今までで一番緊張したと思います」。全英特有の高くふんわりした声で名前を紹介された松山は、ミュアフィールドでの大会初ショットを、ドライバーで左ラフへと打ち込んでしまう。

膝丈ほどの草が生い茂るラフだったが、松山は続く2打目で6Iを振り抜くと、低い弾道でグリーンまで球を運び、スコットランドの目の肥えたギャラリーから暖かい拍手を浴びる。直後の2番、フェアウェイから高い球でぴたりとピンそば50センチにつけた松山は、この日初めてのバーディに拳を握った。

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同組のミケルソンが渋いパットを決め続け、一方のマキロイはミスパットから崩れていく。そんな中、松山はしぶとくスコアを作り続けた。

だが、ミスの許容範囲の狭いのがリンクスの掟。15番で2打目をグリーン左バンカーに入れると、「簡単だなと思って・・・。パーを獲れると思って油断してしまった」と脱出に2打を要してしまう。続く16番(パー3)でもアプローチを寄せきれず、終盤で痛恨の連続ボギー。「グリーンのスピードがバラバラで、速いと思ったらショートしたり、途中から分からなかったです」と頭を?いた。

それでも、17番(パー5)では2オンに成功してイーグル逃しのバーディとし、最終18番はピン上4メートルのスライスラインを読み切って連続バーディ。「入れたらイーブンだとは思ったけど、なかなか入るようなラインじゃない。入って良かったです」。5バーディ、5ボギー、通算イーブンパーにスコアを戻した松山は、21位タイで終えた初日のラウンドに及第点を与える。「無駄なパットが多かったので満足してはいないけど、上がり2ホール連続バーディには満足しています」。

ホールアウト後、課題として残ったパッティング練習をやろうかどうか、松山は悩んでいた。「ここ(練習グリーン)と全然グリーンが違うんでね・・・」。隣にいた阿部靖彦監督が、別の提案を持ち出した。「サッカーやるか?」宿舎の庭で興じているという遊びの誘いに、松山は「はい!」と即答。朝からハーフターンの頃まで続いていたという緊張感も、いつの間にかすっかり晴れ渡っていた。(英国ミュアフィールド/今岡涼太)

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