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「コツコツ来た」石川遼、粘りのゴルフで踏みとどまる

ここ4試合で予選落ちが3度。苦しい戦いが続いている石川遼の「RBCカナディアンオープン」初日は、いきなり暗雲が立ちこめた。

12時15分に10番から出た石川だが、13時頃には3オーバーとなってしまう。10番こそパーで切り抜けたが、11番でラフからバンカーに入れてボギーとすると、12番(パー3)ではティショットをグリーン奧に外し、「打ってみたら、下が硬くてバンスが跳ねてしまった」と反対側まで飛ばしてしまい、そこから寄らず入らずのダブルボギー。13番(パー5)でバーディを取り返したが、続く14番では3パット。午前組が6~7アンダーまでスコアを伸ばす中、序盤の出遅れが石川に重くのしかかった。

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それでも、「今はマネジメントに集中出来ている。数ヶ月前のように、ラウンド中に(スイングを)ああしよう、こうしようと言うのはないです」というように、ショットの成長は感じている。

18番、2番、4番、7番とじわじわとバーディを積み重ね、ボギーは3番の一つに抑えた。終盤の8番ではラフからバンカーと渡り歩いたものの、1メートルに寄せてパーセーブ。最終9番でも2打目をグリーン奧に外したが、1.5メートルに寄せたアプローチをねじ込み、息を吐いた。石川は、初日をイーブンパーの69位タイで終えた。

「いきなり3オーバーになってしまって、でもなんとかパープレーに戻そうと思ってやっていました。ボギー、ダボから出て3つ縮めるのは難しいことだけど、長い時間を掛けてコツコツ来たなと思います」。

この日はあまりバーディチャンスを作ることの出来なかったが、その原因は認識している。「先々週あたりからすごく飛んでいて」と石川は言う。「ドライバーを46インチに変えたからか、トレーニングなのか。体重は全然増えていないのでびっくりしていて」。今年2月にも同組で回ったマーティン・フローレスと「(2月の)ノーザン(トラスト)の時は30ヤードくらい置いていかれていたけど、飛距離の差が6ヶ月前と明らかに縮まっている。すごく良い方向に行っているけど、それをまだ信じ切れない自分がいます」。

アイアンや、突き抜けてラフに行ってしまった9番の5Wのティショットのように、これまでの飛距離と現在の実距離のギャップが、攻略に微妙な難しさをプラスしている。「でも、そろそろ慣れてくる頃かなと思います」。石川の目には、まぎれもなく週末が映っている。(カナダ・オークビル/今岡涼太)

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