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痛恨の2ダボ・・・石川遼、荒れたゴルフで65位タイ

欠場者が出たことによる繰り上げ出場の連絡が来たのは、大会前夜19時過ぎのこと。「最後のスタートまで見送るつもりでいた」という覚悟から一転、石川遼は「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」初日、午前7時39分の1番ティに立っていた。

朝日がようやく顔を出した、まだ肌寒い空気の中ティオフした石川は、6バーディ2ボギー2ダブルボギーの「71(パー71)」と荒れたゴルフでクラブハウスに戻ってきた。イーブンパーの初日は暫定65位タイ、頭上から強い日射しの照りつける中、悔しさに顔がゆがんだ。

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6つのバーディを奪ったものの、響いたのは2つのダブルボギーだ。後半11番では、残り179ヤードの第2打をフェアウェイからグリーン奧に外して、アプローチを寄せきれずに3パット。18番ではPWでグリーンオーバーし、下りのアプローチをグリーンに載せることができなかった。

砲台グリーンの周囲の芝は刈り込まれており、奧からのアプローチには繊細さが求められる。「うまくボールを拾うことができなかった。距離感を出せないというか、落とすべき所に落とせていない」。先週までのスクランブル率(パーオンしなかったホールでのパー以下の割合)は、49.47%で156位。「粘っこい芝に対応できていない」。米ツアー独特の芝とセッティングの攻略が今後の鍵となる。

ショットの距離感にも苦戦した。「最後もPWで6~7メートル奧に行っている。PWでああいうことはない。見た目、数字とのギャップがある」。空気が乾燥し、標高460メートルの地にあるTPCスコッツデールで、3~4%飛距離が増すことを想定していたが、まだその微調整はしきれてない。「数字でやると合わないということが(練習ラウンドで)分かったので、フィーリングというか見た目を大事にやっている」。パーオン率は72.2%と悪くはないが、そのミスを“スクランブル”できていない。

ホールアウト後の石川は、すぐにアプローチ練習場へと足を向けた。(アリゾナ州スコッツデール/今岡涼太)

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