カブレラが首位 ミケルソン1差、松山英樹も3差7位で追う
2014年 ウェルズファーゴ選手権
期間:05/01〜05/04 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)
失意の「マスターズ」から3週間 ミケルソンが2位発進
ノースカロライナ州のクエイルホロークラブで1日(木)、米国男子ツアー「ウェールズファーゴ選手権」が開幕。3週間前の「マスターズ」で予選落ちして以来の参戦となるフィル・ミケルソンが7バーディ、2ボギー「67」で回り、首位に1打差に迫る5アンダー2位の好スタートを切った。
7個のバーディを量産した影で、光ったのはグリーン上で見せた粘り強さだ。「今日は良いパーパットを入れることができた。チッピングが酷かった分、パットに助けられたよ」。最終18番では3メートルのパーパットを沈めてボギーを回避。「17番で3パットをしていたから、あれは大きかったね」と、終盤に崩れかけた流れを断ち切った。
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今週開幕前から、コースへの賛辞を惜しまなかったミケルソン。「このコースが大好きなんだ。ここでプレーするのは本当に楽しいし、何より美しい。ティごとに異なる正確なショットが求められるし、グリーンもそうだ。(2017年に)全米プロが開催されることにワクワクしているよ」。
そんな愛着も、もちろんコースとの相性があってこそ。過去10年で7度のトップ10入りを果たし、予選落ちはゼロ。その中には04年5位、05年7位、07年3位、09年5位、10年はプレーオフに敗れての2位が含まれ、昨年大会も3位で終えた。未だ優勝が巡ってこないことが不思議なぐらいだが、常に近い位置でフィニッシュを遂げている。
今季は10試合に出場し、2回の途中棄権を含めてトップ10入りはない。過去3勝を誇るオーガスタでの予選落ちは、そんな不本意なシーズンを象徴するような試合だった。「週末はテレビで見ていたよ。バッバ(バッバ・ワトソン)は驚きのプレーだったね。僕もその中にいたかったけど、今年は見物人だった」。3週間前の傷心を、大好きなコースで吹っ切るつもりだ。(ノースカロライナ州シャーロット/塚田達也)