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2014年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:パインハーストNo.2コース(ノースカロライナ州)

出遅れたスターたち アダム・スコットは世界一を守れるか

ノースカロライナ州のパインハーストNo.2で開幕した「全米オープン」で、世界ランキング1位が入れ替わる可能性が出てきた。5月にタイガー・ウッズからトップを奪ったアダム・スコット(オーストラリア)をその座から引きずり下ろす可能性を持つのは、同2位のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)と同3位バッバ・ワトソンの2人だ。

ステンソン、ワトソンは今大会で優勝することが逆転の必要条件。その上で、ステンソンの場合はスコットが5位以下に沈むと、ワトソンの場合はスコットが6位以下だと、新たなランキング1位選手となる。

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2013年「マスターズ」以来の、2つ目のメジャータイトルを狙うスコットは初日、1バーディ、4ボギーの「73」で3オーバー68位と出遅れ。「ショートゲームがよくなかった。難しいものばかりではなかったのに…全米オープンではパーを懸命に拾っていかないと」と、口惜しそうに振り返った。2012年「HP バイロン・ネルソン選手権」以来となる約2年ぶりの予選落ち危機(カットラインは60位タイまで)の回避が、まずは2日目の命題となる。

追う2人のうち、ワトソンはスコット以上に躓いた。今年の「マスターズ」以来のメジャー2連勝に挑んだが、10番(パー5)でのダブルボギーを含む「76」を叩いて6オーバー122位。「難しいコースだ。それ以外にあるかい? 自分よりもコースの方が今日は優れていたということ。明日はもっといいプレーができるようにしたい。ダメなら来週に備えるまでだ」と、笑顔なく言葉を吐きだした。

一方で、上々のスタートを見せたのがステンソン。昨年の欧米ツアーW賞金王はバーディとボギーが入れ替わるスコアカードを作り、1アンダーの6位発進を決めた。「ここ何年かでも最高のプレーの部類に入る」と自画自賛。想定よりも軟らかいグリーンコンディションを活かしてみせた。

「明日はもっと難しくなるはず。それでもやることは変わらない。我慢していくだけ」。昨季終盤の怒涛の快進撃で貯めていた疲労も、ようやく抜けきったところ。スウェーデン勢初の世界ランク1位へとさらなる浮上を狙う。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

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