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不安定なショットをバッサリ 決勝進出も石川遼は39位

ニュージャージー州のリッジウッドCCで開催されている米国男子ツアー「ザ・バークレイズ」2日目。4アンダーの10位タイから出た石川遼は4バーディ、6ボギーの「73」(パー71)とスコアを落とし、混戦状態の中で通算2アンダーの39位タイに後退した。

好発進とはいえ、どちらに転ぶか分からない―。荒れたドライバーショットから、スコアメークに不安を覚えながらのスタートとなった2日目の石川は、序盤から激しい出入りを余儀なくされた。13メートルを沈めた1番から4番までバーディ、ボギー、バーディ、ボギーと慌ただしく滑り出し、上位陣から脱落。1つスコアを落とした状態で迎えた後半16番でピン左上から8メートルの下りのラインをねじ込んでバーディを決めたが、フェアウェイからの第3打をグリーン右奥に外した17番(パー5)から2連続ボギーを叩く手痛いフィニッシュとなった。

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この日、最初にフェアウェイを捕らえたのはハーフターン直前の9番だった。2日間のフェアウェイキープ率は半分に大きく満たない39.29%。初日のミスは右に限定されたが、一夜明けて左右に散った。「納得できないところの方が多い。練習場でのことがコースでできない。このショットの内容では、アプローチやパットが良かったという話にならない」と、厳しい表情で話した。

ドライバーで最も感触が良かったのが、右に曲げた3番(パー5)だったという。ところがボールがついた先は大木の根元。続くアイアンでのトラブルショットの際「怖がったスイングになってしまって、そこからずれてしまった気がする」。つかみかけた手応えが、すぐ手元を離れていく。その繰り返しが歯がゆくてたまらない。

プレーオフ第2戦までの出場権を確保している石川だが、第3戦、そして最終戦出場のためにはやはり優勝争いを経た上位フィニッシュを欲している。それゆえ最低限の予選通過を果たしても、自己評価は低いまま。「コツコツと30位、40位じゃ最終戦はかなり遠のくし、3試合目も危うい。ドンと一発行きたいと思っている」。

ショートゲームがスコアを安定させているだけに「ビッグスコアを出したいです。上を目指してやりたい」という言葉が切実だった。(ニュージャージー州パラマス/桂川洋一)

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