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追い詰められて集中力上昇 苦笑いの石川遼「後半はミスなし」

ネバダ州ラスベガスにあるTPCサマリンで行われた米国男子ツアー14-15年シーズン第2戦「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」の2日目、103位タイからスタートした石川遼は、前半を終えて予選通過に4打足りない状況に追い込まれたが、残り9ホールで4バーディ(ノーボギー)を奪って巻き返しに成功。通算2アンダーのカットライン上で決勝ラウンド進出を決め、照れ笑いでホールアウトした。

前半に1つスコアを落とした石川は、折り返した10番、13番(パー5)でバーディを奪って通算イーブンパーまで戻したものの、まだ2打足りない。14番(パー3)はピン奥3mからのバーディパットがスパイクマークに跳ねて届かず、15番も2mのチャンスを決めきれない。「グリーンを読むのが難しい。今週に限っていえばラインがなかなか見えていない」。チャンスを作るも、ただ残りホールだけが消化されていった。

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それでも、集中力が増してくる中で石川のプレーが冴えを見せた。16番(パー5)はグリーン奥の左足下がりのラフから3打目をロブショットでピンそば80cmにぴたりとつけてバーディ奪取。17番(パー3)は、「今週決まっていなかった」という距離、カップ右から6mを沈めて土壇場で2連続バーディとした。

石川自身も「追い詰められないとピリッとしない感じがある」と素直に認め、その要因を2つ挙げた。これまでは「意気込み過ぎるくらいのタイプだった」という自分自身を、より精神的に波のない状態にしようと取り組んできた結果が1つ。もう1つは、今週のコースが比較的簡単で「はまる選手が上に来る」という状況。なかなか気持ちが燃えてきにくいということだ。

なかば自作自演の“冒険劇”となったことを「メンタルのトレーニングになった」と苦笑いで振り返ったが、「後半はミスショットが1つもなかった」という好プレーを見せていたことも事実。このプレーを最初からやってくれ――と思うのが素直なファン心理だろう。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)

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2014年 シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン



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