石川遼が描く2019年の構想 フラッグ販売などファンサービス継続へ
2015年 ノーザントラストオープン
期間:02/19〜02/22 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
初の米ツアー4戦連続予選落ち 石川遼に目立つ詰めの甘さ
米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」2日目、6オーバーの120位タイから第2ラウンドを開始した石川遼は4バーディ、4ボギーの「71」(パー71)で回り、暫定103位タイ。2008年に主催者推薦で出場し、米ツアーに足を踏み入れた大会で、4試合連続の予選落ちが決まった。
13年から正式なメンバーとして米ツアーに本格参戦しているが、4試合予選落ちが続いたのは初めてのことだ。
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前半の巻き返しで、一時は予選通過圏内までスコアを戻した。
バーディ直後の4番(パー3)で第1打をバンカーに入れてボギーを叩きながら、意気消沈することなく6番(パー3)から2連続バーディ。前日、左右のフェアウェイに挟まれた雑草地帯にティショットを打ちこみ、ロストボールとして「8」を叩いた8番は2.5mのパーパットをねじ込んだ。
後半11番(パー5)のバーディで、ついにカットライン上の通算3オーバー。ところが続く12番で1Wショットが左ラフに入ってボギー、15番は大きく右に曲げ、2打目も木に当たってボギー…。
「チャンスはあるかなと思ってやっていた。あきらめる気持ちもなかった」と語るが、2015年を迎えて最初の試合となった1月の「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」から数えて4戦。オフから取り組んでいるスイング改造が、実戦でなかなか実を結ばず、いずれも詰めの甘さが目立つ結果となっている。
「いいショットを打っているときは本当に最高の球が打てて、ミスのときにひどいという“だけ”。ミスの幅を小さくしていくこと。ほんのちょっとした部分かなと思う」
本人は問題点について“だけ”と表現する。しかし、プレー全体に安定感を欠き、その“だけ”が命取りになっているのが現状だ。
それでも、石川は前を向くことをやめない。「4試合の予選落ちという結果は、揺るぎないし、変えることはできない。それを修正しようと過去に戻れない。ただ、やってはいけないことは、向上心を失くすこと。優勝争いをするために必要なことなのか考えて、続けていく。いま自分にできるベストのことを考えたい」
次週の「ザ・ホンダクラシック」からフロリダシリーズに突入する。西海岸で味わった屈辱を晴らせるか。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)