ベ・サンムンの戦績&プロフィール
2015年 ノーザントラストオープン
期間:02/19〜02/22 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
3位浮上のベ・サンムン 兵役問題は状況変わらず
カリフォルニア州のリビエラCCで開催中の米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」3日目。ベ・サンムン(韓国)がベストスコアの「66」をマークして通算5アンダー、首位に3打差の3位タイに浮上した。
通算イーブンパーから、松山英樹とともに第1組でスタートしたムービングデー。出だし1番から2連続バーディ、ティショットをピンそば2mにつけた6番(パー3)から再び2連続を決めた。折り返し直後の10番で5つ目とした後はパーが並んだが、12番では2m強のパットを沈めてガッツポーズ。
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「自信を持ってパットを打てた。アイアンショットも予選ラウンドに比べると良くなった。初日は最後の2ホールでダブルボギー、ボギーにして、腹が立ってすぐに帰っちゃったんだけど…(笑)」
2013、14年大会はどちらも2日目を終えて首位に立ちながら、3日目にオーバーパーを叩いて後退。3年目にして“鬼門”を突破した。「このコースは本当に難しい。グリーンも硬く、土曜日、日曜日は良いアイアンショットが必要。去年までの2大会でいい経験をした。どこへ打つべきか、打ってはいけないか。今はそれがよく分かる」。ノーボギーラウンドで優勝争いに加わり「あしたが楽しみ」と笑顔を見せた。
一方で、現在もつきまとっている問題がある。今年6月に29歳になるが、依然として母国の2年間に及ぶ兵役についておらず、昨年12月には徴兵延期の国外旅行許可申請が却下された。韓国に帰って入隊する、または韓国国籍を放棄して米市民権を得るといった選択を迫られる中、1月中の帰国通告に従わなかったため、地元の大邱(テグ)地方兵務庁に告発されたという現地報道もある。
この日のラウンド後、今後の見通しについては「状況はまったく変わっていない。どうなるかは分からない。6月、7月にはっきりする」と話すにとどめた。今季2勝目がかかる最終日を前に、ツアー全体が動向に注目している。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)