石川遼が描く2019年の構想 フラッグ販売などファンサービス継続へ
「少し大きかったけど・・・」シード危機の石川遼が吉兆のエース
シード確保に向けて連戦が続く石川遼が、7連戦目「クイッケンローンズ・ナショナル」初日の主役になった。前半14番から6連続バーディで首位争いに加わると、折り返し後の4番(パー3/178yd)では8Iでホールインワンを達成。1イーグル、6バーディの8アンダー「63」(パー71)とし、米国ツアーでは5月「クラウンプラザインビテーショナル」に次ぐ2度目の首位発進を切った。
米国ツアーでのホールインワンは、2013年「プエルトリコオープン」第3ラウンドに続いて2度目。石川は日本ツアーでも、2010年「パナソニックオープン」第2ラウンド、2011年「三井住友VISA太平洋マスターズ」最終ラウンドの計2度を記録している。
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「少し大きいかなと思ったけど、良いショットだった」と振り返る4番。ピンを5~6mほど超えた奥のカラーにキャリーしたボールは一瞬止まったように見えたが、ゆっくりと下り傾斜を戻り始めると、そのままラインに乗ってカップに沈んだ。「奥に傾斜があるのは分かっていた。もう少しピッタリの距離で打ちたかったけれどラッキーだった」。ボールがカップに消えた瞬間、両手を挙げて笑顔を作り、キャディとハイタッチを交わした。
ド派手な1発だけではない。米国ツアーでは自己最多となる6連続バーディを含めたラウンドについて「ミスパットもなく、転がりが非常に良かった」と、グリーン上の感触も上々だ。16番(パー3)では手前から7m。17番と18番ではともに約5mをねじ込んだ。
「(パットで変えたことは)特にない。今さらうまくやろうとして、今までやってきたことを変えるよりは、今の自分の実力が一番発揮できる方法でやるしかない。今日はそれができた1日だった」と、バーディ量産につなげたグリーン上を淡々と言葉にした石川。初日のビッグスコアにも「このスコアはあまり考えていなかった。明日も60台、3アンダー以上で頑張りたい」と冷静だ。
来季シード権を手にするには、フェデックスカップランク、または賞金ランクのいずれかで125位以内に入ることが条件。石川は今週を前にそれぞれ140位、130位と圏外におり、現時点で出場権がある試合は今週を含めて3試合となった。窮地での戦いに小細工は通用しない。2日目以降も、今ある自分自身の力だけを信じて起死回生への道を切り開く。