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カート道ショットも披露 松山英樹はダボフィニッシュにも冷静

世界選手権シリーズ「WGC ブリヂストンインビテーショナル」が6日(木)、オハイオ州のファイヤーストーンGCで開幕。松山英樹は5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「69」(パー70)で回り、1アンダーの14位タイで滑り出した。

口惜しさが残るフィニッシュにも、松山の口調は至って穏やかだった。トップと2打差の3アンダーで迎えた最終18番(パー5)、右サイドへ大きく曲げた1Wショットは深い枝葉が密集した木の下に転がった。腰を折って懸命に脱出し、第3打でグリーン奥ラフへ。そこから3打を要してダブルボギーを叩いたが「ティショットがあそこに行った時点で仕方がない。きょうは良いパットも悪いパットも、良いショットも悪いショットもあった。その中でもよくアンダーパーで回れた」と、冷静に18ホールのスコアカードを振り返った。

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「ショットに不安があった」というこの日は、出だし1番で2mを沈めてバーディ発進。中盤はロングパットが助けになった。5番では7m、6番ではグリーン手前のフェアウェイから8mを沈めて連続バーディを決めた。「ラインはよく読めていた。入らなかったのは打ち損じ」と、ギャラリーを大いに沸かせた。

ハイライトは14番。第1打を右に打ち出すと、ボールはカート道路の上に。無罰でドロップできたが「ラフから打っても、いいラインに打って行ける気がしなかったので、パーを獲るためにそのまま打ちました」。7Iのヘッドはコンクリートで乾いた音を響かせ、ボールはグリーン奥のラフへ。「ミスしたのがたまたまいいところに行って良かった」と安堵すると、続く3打目でチップインバーディを決めた。

持ち前のショット力が大いに活かせるコースで、この日のパーオン成功は18ホール中、半分以下の8ホール。内容は決して誇れないが、出遅れなかった。「特に何が良かったというわけではなかったが、アンダーパーで良かったと思います」という言葉に実感がこもる。「修正はいくらでもしたいですけど、すぐにできるものではない。きょうのことは忘れてやっていければいいかなと思う」。出場全選手が72ホールを戦うため、順位変動も激しい4日間。“こういう日もある”と、すっぱり割り切れるのは強さの一要素だ。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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