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2015年 フライズドットコムオープン
期間:10/15〜10/18 場所:シルバラードCC(ノースコース)(カリフォルニア州)

松山英樹 新シーズン開幕戦で感じた不安と手応え

松山英樹が求め続ける「ちょっとのこと」。その発見は持ち越しになった。カリフォルニア州のシルバラードCCで開催された「フライズドットコムオープン」最終日。7アンダーの27位タイから出た松山英樹は5バーディ、2ボギーの「69」で回り、通算10アンダーの17位タイで2015-16年シーズン開幕戦を終えた。

パッティング復調の“きっかけ”を探したシーズン最初の4日間。日曜日は序盤2番(パー3)、3番と2m強を立て続けに決めて2バーディを先行させ、その後も正確なアイアンショットでチャンスを作り続けた。

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上りの4mを沈めた9番(パー5)で3つ目のバーディを決め「途中まではうまく行っていた」という。10番ではティショットを右に大きく曲げ、180yd以上を残した2打目は目の前の大木の上を7Iで通し、グリーンに乗せるスーパーショットを披露するなど、バックナインでのチャージも期待させた。

鬱屈としてきたのは「12番くらいから」だった。「うまく打っても入らないパットが続いた」。パーオンを逃した13番、14番もパットが助けにならず2連続ボギー。終盤16番、18番と2つのパー5でバーディパットを決めたが「入る気がしない中で入ったんで、逆に自分がビックリしています」と苦笑した。

グリーン上での悩みは尽きないが、手応えもある。「アイアンのフィーリングが合わなかったのが、少しずつ合ってきている。ショートゲーム、パター、ドライバーを含めて、これをどう合わせていくか。今週は良いものが見つかった」。もはや世界屈指といえる精度を持つ本来のアイアンショットの出来には納得。別の発見はあった。

今大会は前週の「ザ・プレジデンツカップ」からの強行出場で、自身をテストする意味もあった。「疲れましたけど…1回くらいはね。アメリカに来て、いつも1週間、2週間と期間を空けてやっていた。たまにはタイトなスケジュールを(経験したい)と思っていた。どこかでこうなる時が来る。勉強になった」。2016年は8月にリオデジャネイロ五輪を控えており、日程が例年に比べて変則的。疲労度も予測の立てにくい1年になる。

次週はオフとして、翌週からマレーシア開催の「CIMBクラシック」、中国開催の「WGC HSBCチャンピオンズ」に出場。「2試合ともあまり得意なコースではないけど、アイアンは戻ってきている。100yd以内と、ティショットがうまくいけば、チャンスはある」。アジアのナンバーワンプレーヤーとして再び注目を集める連戦だ。(カリフォルニア州ナパ/桂川洋一)

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