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石川遼は連日のトリプルボギーに自虐「笑っちゃいますね…」

ネバダ州のTPCサマリンで開催された米国男子ツアー「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」最終日。46位タイから出た石川遼は前半にスコアを伸ばしながら、前日に続き終盤のホールでトリプルボギーを叩いて「71」(パー71)。通算4アンダーのまま50位タイで2015-16年シーズンの第2戦を終えた。

スタートの4ホールで3バーディ。日曜日の午前中の静かなコースで、石川は序盤にひとり奮闘し、リーダーボードを駆け上がった。1番で2m、2番で6m、4番で3mと、作ったチャンスを確実にバーディにつなげた。1Wショットが左のラフにつかまった中盤に動きは停滞し10番から2連続ボギーを叩いたが、前日トリプルボギーを叩いた16番(パー5)では前日2打目を池に入れた6Iで2オンに成功。2パットでバーディを奪った。

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ところが目を覆いたくなるシーンが、再浮上した矢先にこの日も起こった。17番(パー3)。手前に切られたピンに対し、ティショットは左の池を避けて右のバンカーへ。「(前半)8番ホールでアイアンの引っかけを打っていた。あのスイングをすると池に入ると思った。考える必要はないのに『あれをやりたくない』と逃げて逆にボールが出てしまった」。

リカバリーも悲劇を呼ぶ。池に向かう強い下り傾斜を警戒し過ぎ、2打目はグリーンに届かずラフへ。3打目のロブショットでも乗せられない。「(SWの)フェースをかなり開いて、思い切り振れば良かったのに、振れなかった。『手前も嫌だ、奥も嫌だ』とイメージが出ないまま打った。消極的だったと思う」。4オン2パットのトリプルボギーで一気に“貯金”を吐き出し、疲れの出る終わり方となった。

9月の日本ツアー「ANAオープン」を制してから「攻める」をテーマに設定して米ツアーの新シーズンに乗り込んだが、開幕戦は予選落ち。この試合は第1ラウンド終了時の5位から日々順位を落とした。スコアを落とす原因に直結したのは結局シビアな状況で「守り」に入った姿勢だという。

「笑っちゃいますね…。17番の1打目、2打目、3打目は守りに入ってしまった。(ティショットが)池に入ってもボギーで抑えられるはず。『なんで逃げちゃったのかな』と思う。守りに入ったスイングをすると、この舞台では通用しない」

次週はマレーシア開催の「CIMBクラシック」に出場。この日のラウンド直後にコースを離れ、乗継の待ち時間を除いても約20時間に及ぶフライトを経てクアラルンプールに入る。現地到着は開幕2日前の火曜日(27日)の午後になる予定で、試合前の調整は前日練習だけ。「体調をできる限りよくして、木曜日に臨みたい」。いまは貴重な実戦機会を積む時期。タフなスケジュールに弱音を吐く暇はない。(ネバダ州ラスベガス/桂川洋一)

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2015年 シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン



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