18番の2打目をミスし、その場でがっくりとうなだれる松山英樹

中国・上海郊外にあるシェシャンインターナショナルGCで行われた世界ゴルフ選手権シリーズ「WGC HSBCチャンピオンズ」の2日目。4バーディ、1ボギー、2ダブルボギーの「73」で回った松山英樹は通算イーブンパーの53位タイ。首位との差は14打と大きく開いた。

出だしの1番は、フェアウェイからの2打目をグリーン左にこぼしてアプローチを寄せきれずにボギーとし、続く2番（パー5）はティショットを左ハザードに打ち込んでダブルボギー。序盤2ホールで3ストロークを落とした松山は、悔しそうに口元を歪めた。

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「先週の内容から比べたら、何をやっているんだろうっていう感じ」。自身の感覚のズレはわずかでも、WGCのコースセッティングはミスの許容範囲が狭い。わずかなズレがストロークロスに直結してしまう。

5番、14番、16番とバーディを奪い、その後にスコアを落としたのは2打目を池に入れてダブルボギーとした13番だけだった。「微妙なパーパットもたくさん入ってくれたし、（ショットも）ちょっとずつ戻ってきているかな」というが、最終18番では“らしくない”ミスも出た。

1Wでフェアウェイを捉えた松山は、やや左足下がりのライから残り250ydを4Iで2オン狙い。しかし、このショットをダフってしまい、球は低く転がってフェアウェイが途切れた160yd先のラフで止まった。3打目をピン下4mにつけてバーディパットをねじ込んだが、「あんなバーディを獲っても誰も嬉しくないですよ。それだったらピンを狙って、載って、3パットのパーの方が気分よく終われますよ」と、自嘲気味に鼻で笑った。

「ほんのちょっとのことだと思うけど、それがこれだけ大きなミスに繋がっている。これじゃあ上位では戦えない。何が原因なのかを残り2日間でしっかり探すことができれば、次の試合にも生きてくる。まずは明日、良いラウンドにできるようにしっかりと練習したい」。上位の背中は遠くなったが、気持ちが途切れることはなかった。（中国・上海／今岡涼太）