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スタートコールは“宮城のヒロシ” 2アンダー発進「今の実力は出せた」

カリフォルニア州にあるPGAウェストで開幕した米国男子ツアー「キャリアビルダーチャレンジ クリントンファウンデーション」の初日、PGAウェスト・スタジアムコースをラウンドした岩田寛は、5バーディ、3ボギーの「70」とし、2アンダーの69位タイで発進した。

澄んだカリフォルニアの空の下で、風もほとんどない絶好のコンディション。プロ2人にアマチュア2人の4サムでのラウンドに挑んだ岩田の初日は、スタートティのアナウンスで「フロム・ミヤギ、ヒロシ!」と、なぜかファーストネームだけしか呼ばれずに幕を開けた。

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スタート直後の2番では、グリーン左奧からピンに向けて下り傾斜となる難しいバンカーショットを50cmにぴたりとつけて技ありのパーセーブ。だが、5番(パー5)で3UTの2打目がつかまり切らず、グリーン右手前にある池に打ち込んでボギー先行となってしまう。

それでも、続く223ydの6番(パー3)で6Iのティショットをピン手前1mにつけてバーディを取り返すと、その後は安定したプレーでさらに3バーディを積み重ねて3アンダーへ。13番(パー3)のボギーは、16番(パー5)のバーディで帳消しにした。最終18番では、右ラフからの2打目がフェアウェイ左の岩に跳ねて池へと消えたが、ドロップ後のアプローチを1mに寄せてナイスボギーでフィニッシュした。

「1打ずつきっちりやったので、今ある感じの実力は出せたと思う」と振り返った岩田。ボギーを打っても下を向かず、同組のアマチュアに笑顔を見せながらのラウンドは、気持ちのコントロールのたまものか。「こっちは全体のレベルが高いから、予選カットラインも高い。それを自分のスコアと照らし合わせちゃうから(イライラする)。きょうはちょっと自分のペースでやってみようとしたら、うまく切り替えられた」と、少しだけ胸を張った。

ショットはまだまだというものの「もしかしたら…みたいなものはある」と希望が見えないワケではない。この日回ったスタジアムコースの平均スコアは71.825。他の2コースはそれぞれ69.425と69.526で、難易度には2打以上の開きがあった。

2日目はラキンタコースをラウンドするが、やることは変わらない。「1つずつ、1打ずつ、自分のペースでやるだけです。明日聞かれても同じことしか答えないっす。今週ありがとうございました!」。颯爽と締めくくった。(カリフォルニア州ラキンタ/今岡涼太)

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