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キレてないですよ 岩田寛が3戦ぶりの予選突破

クラブは投げても、試合は投げない。カリフォルニア州のトーレパインズGCで行われた米国男子ツアー「ファーマーズインシュランスオープン」2日目、難度の高いサウスコースを「73」(パー72)で回った岩田寛は、通算2アンダーとして38位タイで予選突破。松山英樹石川遼が姿を消す結果となる中、日本勢でただ1人週末に駒を進めた。

初日は2ボギーから5バーディを奪い返し、この日もボギー、ダブルボギーから2バーディで巻き返した。

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最初のボギーは3番(パー3)だった。ティショットをミスしてグリーン右15mに載せると、ファーストパットを4m近くショート。これを外した岩田はキャディバッグに怒りをぶつけるような動作をした。続く4番もフェアウェイからの2打目をアイアンでトップするミスショット。崩れたフィニッシュから、返す刀でアイアンを前方へと投げつけた。

だが、そこから自暴自棄にはならなかった。7番でもダブルボギーを叩いたが「また予選落ちだなって考えた。でも、とりあえず集中していこうと思った」と、気持ちの芯は折れなかった。

9番(パー5)で、この日初めてのバーディを奪った。残り127ydの3打目はPWで「すっごいミスショット」。だが、これが1mについてバーディ。岩田はガッツポーズを3回繰り出したという。「そりゃ出ますよね。(報道陣が)誰もいなかったので」。照れ笑いして、記者たちをそっと見た。

後半は笑顔を取り戻しながらのラウンドだった。「初日アンダーパーで、2日目にオーバーパーっていうのが結構続いていたので、今日は我慢できて良かった」と言う。「でも、もうちょっと我慢できたかな。あのダボ(7番)を引きずってしまったので…。今日は後半たまたま、まくったけど、反省して次に生かしていきたい」。

初日のホールアウト後は、夕闇迫る練習場で日本の3人が最後に残った。石川が去り、松山が去り、最後に残ったのは岩田だった。苦労も、我慢も、反省も。困難はきっと成長の糧になる。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)

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