延べ60万人超のギャラリーが詰め掛けた。プレーオフを観戦するバッバ・ワトソンやダニー・リーの姿も

松山英樹が米国男子ツアー2勝目を果たした「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」は、1週間で延べ61万8365人の観客を集めた。これまで最も多かった昨年の56万4368人を上回り、最高記録を更新した。

水曜日までに計9万596人。試合が始まると、木曜日の初日は10万1021人、2日目は16万415人、3日目は20万1003人。最終日はNFLのスーパーボウルが開催されるため、例年ギャラリーが減るが、それでも6万5330人がアリゾナ州フェニックスのTPCスコッツデールに詰め掛けた。ちなみに、カリフォルニア州サンタクララのリーバイス・スタジアムで行われた今年のスーパーボールの入場者数は7万1088人だった。

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61万人という数字はどれくらいの規模なのか？米国の総人口は3億人を超えているので、そこに占める割合は0.2％ほど。テレビの視聴率で考えると話にならないかもしれないが、日銀がマイナス金利の導入を決定したいまとなっては、そこそこの価値があるようにも思える。

具体的な数字で見ていこう。鳥取県の推計人口は全国47都道府県で最も少なく57万2969人、2番目に少ない島根県は69万3539人（いずれも2016年1月1日現在）なので、その間に位置する。東京都で見ると、杉並区が56万3701人、江戸川区が68万4871人だ。

日本ゴルフトーナメント協会のまとめだと、2015年のギャラリー数は国内男子ツアーが計33万6427人、女子が56万480人。サッカーJリーグの公式サイトによると、年間観客動員数でトップを誇るのは浦和レッズで、昨年は17試合のホームゲームで65万8668人を動員した。日本野球機構の統計では、同年の観客動員数はセ・リーグが1試合平均3万1494人、パ・リーグが2万5002人だ。

今大会3日目のギャラリー数20万1003人は、1日あたりの史上最高。これは、昨年9月に国民的人気アイドルグループ「嵐」が宮城県で4日間開催したコンサートの動員総数の約20万8000人に匹敵する。このコンサートが地域に与えた経済効果は90億円以上とも言われる。

規模感はなんとなく伝わっただろうか？