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2016年 ウェルズファーゴ選手権
期間:05/05〜05/08 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)

「ヘンテコなアプローチ」松山英樹はジャンプアップもガックリ

ノースカロライナ州のクエイルホロークラブで開催中の米国男子ツアー「ウェルズファーゴ選手権」3日目。1オーバーの62位タイから出た松山英樹は5バーディ、3ボギーの「70」とスコアを伸ばし、通算1アンダーの19位タイに順位を上げたが、グリーン周りからのチップショットの出来に不満を並べた。

1番で4m、2番で7mを鮮やかに沈め、爆発を予感させる2連続バーディ。松山はその直後に苛立った。3番で2打目をグリーン左にこぼすと、フェアウェイから下りのラインを警戒したアプローチショットは、エッジに止まってボギー。5番(パー5)ではUTでグリーン右のラフに運びながら、3打目で寄せきれずにパー止まりで、ビッグスコアの期待を小さくした。

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前日、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、リッキー・ファウラーと同組で回った予選2日間を終え「彼らとの差はアプローチ」と課題を明確にしたからこそ、ダメージは大きかった。グリーン右手前のラフからの3打目で、パーパットに4mを残してしまった12番から2連続ボギーを喫する。

終盤17番(パー3)。グリーン左手前のエッジから、ロフト52度のウェッジでチップインバーディを決めたが「(この日のミスが)“帳消し”になるほどの難しいアプローチではないです。ライもめっちゃ良かった。『入れてください』という感じだった」と気休めにならない。「入らなかったら、クラブを池に投げていたかも…」と冗談めかして言った。

クエイルホロークラブはグリーンがバミューダ芝で、そのほかのエリアはベント。試合前からこの芝種の違いに「イメージが出しにくい」と警戒したが、この日の出来については「そこは関係ない」。ただただ「打ち方がなってない」と繰り返した。松山のバッグに入るウェッジはPWを除くと、52度、56度、60度の3本構成。振るわないのはその「ぜんぶ」だという。

「3番なんか、今週を象徴するような下手なアプローチ。ここまで下手とは思わなかった。10番も、12番もヘンテコなアプローチ…。15番もバンカーから下手くそッス」。3週間のオフによる試合勘の欠如を問われても「関係ないっす。練習はしてたんで」とうなだれた。

「PWから4番アイアンまでは良い感じなんです。この感じで、球数を打たないと」と手応えがあるが、ラウンド後はアプローチを2時間、パットを1時間練習。今季2勝目は少々遠い最終ラウンドの目標は「アプローチを寄せる!で、頑張ってアンダーパーを出す」。単純明快だった。(ノースカロライナ州シャーロット/桂川洋一)

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