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「世界一」は重圧に負けていられない 鼻声のジェイソン・デイ

目下の世界ナンバーワンプレーヤーは、少し鼻声で意気込みを語った。ペンシルベニア州オークモントCCで行われる「全米オープン」開幕2日前。ジェイソン・デイ(オーストラリア)は、病み上がりの状態を言い訳にせず、メジャー通算2勝目を力強く狙う。

前週のうちにコースに入り、10日(金)から2日続けて調整を行ったが、12日(日)は風邪を引いて練習をお休み。このことが週明けにメディアで取り上げられた。デイは「ニュースになるようなことでもないと思うんだけど…。いま、治りかけているところ」と、14日の公式会見で説明した。

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コンディション調整を心配する声に、「たぶん(風邪気味であることが)僕の声でわかると思うけれど、僕は元気。元気になるはず」と強調。「言い訳はしない。木曜日のスタートの準備を進めている」と話して、雑音をシャットアウトした。

全米オープンは過去に2011年にロリー・マキロイ(北アイルランド)に大差で敗れながら2位に入った。13年からの直近3年は2位、4位、9位とトップ10を外していない。ただ、今年は少し試合に臨む心構えが違う。

「僕は人生でいまほどストレスにさらされたことはない。もちろん世界一になったからに過ぎない。みんなから期待されて、この位置をキープするため懸命に練習に取り組み、できるだけ多くの試合に勝とうとする。ストレスやプレッシャーがかかる。体の免疫システムがおかしくなったり、過敏になったばかりにこんな風に病気になってしまうこともある」

今年3月に2連勝を飾って世界ランク1位になった。やはり、その重圧は並大抵のものではないらしい。

それでも怯んではいられない。「こういうものだ。たくさんの人に状態を聞かれて、そのたびに状況を答える。でもそれも、今週の言い訳にはしないよ」と、気丈に振る舞う姿は変わらなかった。(ペンシルベニア州オークモント/桂川洋一)

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