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松村道央は最後に念願のアンダーパー「69」

オハイオ州で行われた「WGCブリヂストン招待」。昨年の国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」に優勝して今大会に出場した松村道央は、最終日に初のアンダーパーとなる「69」(パー70)をマークし、通算12オーバーの49位タイで終えた。

日曜日のラウンドは米国を主戦場とする松山英樹との2サムプレー。松村は1番から2打目をピンそば1mにつけてバーディ発進。セカンドショットをグリーン奥のラフまで運んだ2番(パー5)で連続バーディを決めた。

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「出だしバーディ、バーディで、3番をボギーにした。その後の展開が非常に大事だった」という。4番以降、パーを並べ続けて迎えた11番で5mのバーディパットを沈めて“貯金”を作った。結局3バーディ、2ボギーで「アンダーパーを出したい」という目標をクリア。

「一番の手応えって、正直に言うと、スコアだと思うんです。内容がいくら良くても『75』では…。ここで良いスコアを出すまでは納得いかない。ガムシャラにスコアにこだわることが大事だと思う。そういう意味では最後にうまく行きました。1回でもアンダーパーが僕には必要だった」と、自信をつかんだ。

今大会への出場が決まっていた今シーズンは、米ツアーの試合を毎週テレビ観戦し「どういうシチュエーションで、どういうショットを要求されるか、色々イメージしていた」と予習を欠かさなかった。

米ツアー本格参戦3季目になる松山のプレーで目にとまったのは、その風格とグリーン周りからのアプローチ技術。「彼はいつも通りの自分で、そのままの自分でプレーできている。自然体でやれているのが印象的でした。(アプローチは)慣れている打ち方ですよね。ラフから(短い距離でも)大きく振り上げて、振り抜いていた。こっちでやっている経験が生きている」

松村は4日(月)に米国を発ち、すぐに国内メジャー「日本プロ選手権 日清カップヌードル杯」に出場する。「ここで学んだ経験を生かしたい。日本は日本で別の難しさがあるので、そこにしっかり対応していきたい」と再び国内での戦いに身を投じるが、「また来年、ここに来たい」と思えたことが、何よりの自分への手土産だった。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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