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霧雨が作ったラインに困惑 谷原秀人は出遅れ48位

◇世界ゴルフ選手権◇WGC HSBCチャンピオンズ 初日(27日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7266yd(パー72)

パットの名手がグリーンで惑わされた。日本ツアーから出場の谷原秀人は1バーディ、1ダブルボギーの「73」。1オーバーで出場78人中48位タイと出遅れた。

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心配していたショットは「きょうに限っては悪くない」と言える状態まで持ち直した。フェアウェイを外したのはパー3を除く14ホールのうち3ホールだけと安定。雨の落ちたせいでボールが転がらず、体感距離が長くなったコースではパッティングの重要度が高くなるが、2012年から3年連続で日本ツアーの平均パット部門で1位になった実力者は、持ち味を生かすことができなかった。

「こういう霧雨なんで…前の組が作った“ライン”があるんです」。前の組をプレーする選手たちが作る、小さな水滴の上をボールが転がった線がカップ周りに多く残ったこの日。谷原は「その通り打ったら逆に行くというパターンが多かった」という。

スコアが動いたのは2mのバーディパットを沈めた5番と、風を読み違えてティショットを池に入れダブルボギーとした6番(パー3)のみ。あとはことごとく、パットが外れた。最終18番も、4mほどのチャンスを逸して首をひねるばかり。「(ラインが)くっきり出ているんでね。最後もフックしている跡があった。だから、スライスはないなと思って打ったけど、それがスライスしている…。ヒントが、ヒントになっていない」と悔しがった。

予選落ちのない4日間大会とはいえ、大幅な世界ランクアップのチャンスである今大会をこのまま静かに終わらせるつもりはない。「(練習ラウンドと合わせて)まだ2ラウンド目だから。もう少し分かってくれば…」と巻き返しに強い意欲を見せた。(中国・上海/桂川洋一)

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