タイガー・ウッズがテーラーメイドと用具契約
2017年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/26〜01/29 場所:トーリーパインズGC サウスコース
無敵を誇った地で復帰 ウッズ、アイアン切り替え「時間が必要」
◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン事前情報(25日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース7698yd、ノースコース7258yd(ともにパー72)
タイガー・ウッズが、2015年8月の「ウィンダム選手権」以来、1年5カ月ぶりにツアー競技に復帰する。開幕前日の25日(木)は当地でプロアマ戦に出場。テーラーメイドゴルフとの用具契約締結が発表された直後に、最終調整を行った。
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2コースを使う予選ラウンドを前に、ウッズは昨年11月にリニューアルされたノースコースをプレー。冷たい風が吹きすさぶ18ホールを回り「レインパンツも履いて(上半身は)4枚着ているんだけどまだ寒いよ。寒さは知っているけど、いまは(温暖な)フロリダに住んでるからね。普段は短パン姿で練習してるんだから」と笑った。
テーラーメイドとはパターを除く13本のクラブ契約を結んだが、この日バッグに収まっていたアイアンとウェッジは、以前のナイキ製のもの。「テーラーメイドには時間をもらっている。自分の感触にフィットするブレードアイアンを作っているところ」と当面の間は、手に馴染んだ“相棒”を握るという。
予選2日間は世界ランキング1位のジェイソン・デイ(オーストラリア)、3位のダスティン・ジョンソンと同組でプレーする。ツアー屈指の実力者であり、飛ばし屋のふたりとのペアリングに「僕はキャリーで320yd飛ばすことはできない。彼らはぶっ飛ばしちゃうけどね」と話した。「それでもいいんだ。僕は自分のプレーをして、良いスコアを出したい。これはドライビングコンテストじゃないんだから」と、41歳は飛距離勝負を挑む気はない。
カムバック直後のスケジュールはハード。次週は欧州ツアー「オメガドバイデザートクラシック」(UAE)に出場し、1週のオフを挟んで、米ツアー「ジェネシスオープン」(カリフォルニア州)、「ザ・ホンダクラシック」(フロリダ州)を戦う。中東遠征を含む5週4戦となる。
「年間5勝した2013年のような活躍ができるか?」という質問に「それは分からない」と答えたウッズ。昨年12月、バハマでの「ヒーローワールドチャレンジ」で実戦復帰したが「長い間、フルシーズンを戦ってこなかった」と“ブランク”は認めざるを得ない。
「(離脱していた)15カ月で試合に出たのは1回だけ。(150人前後が出場する)フルフィールドの試合も、連戦のリズムもいまはない。でも、ここトーリーパインズでそれがスタートできることはうれしい」。最後のメジャー優勝となっている2008年「全米オープン」を含め過去8勝。無敵を誇った地で、再出発する。(カリフォルニア州サンディエゴ/桂川洋一)