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「ゴルフの景色が変わった」1Wを“握れる”石川遼の安定感

◇米国男子◇キャリアビルダーチャレンジ 2日目(20日)◇PGAウエスト TPCスタジアムコース 7113yd、PGAウエスト ニクラス・トーナメントコース 7159yd、ラ・キンタCC 7060yd(すべてパー72、カリフォルニア州)

全選手が3コースを回る予選ラウンドで、3アンダー34位タイからニクラス・トーナメントコースをプレーした石川遼は5バーディ、2ボギー。1Wショットに安定感を見せたが、連日の「69」で通算6アンダーの31位タイと上位浮上とはいかず、口惜しそうな表情を浮かべた。

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ティショットは初日に続いて好調。スタートの10番、11番こそ1Wで右サイドに大きく曲げたものの、その後の石川はコースの真ん中を歩き続けた。「(序盤は)自分なりにアレンジしてしまい、前の(悪い)スイングに戻っていた」と出だしのミスを即座に修正。アプローチミスから17番(パー3)でボギーを叩いた直後、3連続バーディで盛り返した。右サイドに池が広がり「難しい」と警戒していた18番は、1Wで見事なフェードボールを披露。1番、2番も1Wでのビッグドライブから2m以内のチャンスを作った。

この日はパー3を除く14ホール中10ホールでフェアウェイをキープ。1Wは13回握った。12月第2週のオフから、インパクトでの再現性向上を求め、クラブフェースの開閉が少ないスイングを模索中。「ボールを自分の思ったところに出せている。なぜなのかと考えると、技術的に向上させたい部分が良い方向に行っているんだと思える。『攻めていこう』と(無理に)思うのではなく、『1Wであの幅に打てるんじゃないか』という思惑でクラブを選んでいる」と手応えがある。

ここ2日間のフェアウェイキープ率は78.5%。米ツアーに本格参戦した2013年から昨夏(2015―16年)までの過去4季では、54.7%だったから「1Wがフェアウェイに行くと、こういうゴルフの景色になるんだなあ…」と自嘲気味に話したのもうなずけた。

振り返れば、“弱点”を強みにできたラウンドだったからこそ、グリーン上での取りこぼしが気に入らない。後半4番、7番の2つのパー5は2m以内のバーディパットがいずれもカップに蹴られた。「パッティングはインパクトで緩みまくっていた。ボールを打ち抜けず、つかまっていない。そこは危機感を持ってやりたい」という。

トップは既に通算14アンダー。「あした(3日目)が終わって、なるべく最終組の近くにいたいと思うので、そのためには遅れてしまった」と明確な課題を前にして唇をかむ。ラウンド直後に大雨が注いだ練習場。レインウエアをバッグから取り出し、再びクラブを振り続けていた。(カリフォルニア州ラ・キンタ/桂川洋一)

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