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首筋に違和感も…松山英樹は連覇へ「普通にやればチャンス」

◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 2日目(3日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7266yd(パー71)

6アンダーの2位から出た松山英樹は4バーディ、1ボギーの「68」で回り、通算9アンダーとして3位タイで2日目を終えた。順位は後退したが、首位のアン・ビョンフン(韓国)、ブレンダン・スティールには1打差。大会連覇への望みを膨らませて決勝ラウンドに進出した。

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最終18番、2mのパーパットはわずかにカップをかすめた。16万9004人が来場したこの日、今大会36ホール目にして初めてのボギー。大ギャラリーのため息が西日の中に重く響いたが、松山は「悪い位置じゃない。あしたから楽しみだと思います」と予選終了時点のポジションに及第点をつけた。

初日から不満を見せるショットの状態は「変わっていない。良いところもあれば、悪いところもある」。ティショットをラフに外すシーンは前半アウトではパー3を除く7ホール中4ホールあったが、後半は15番(パー5)だけ。パットについては「悪くはないと思うので、明日から入ってくることを祈ってプレーしたい」と悲観する様子はない。

体調は万全ではない。飯田光輝トレーナーによれば、プロアマ戦が行われた開幕前日に首に違和感を覚えた。大事には至っていないが、この日は予防用のテーピングをシャツの襟もと近くの筋に施していた。後半11番では第2打に入る直前に、アイアンを持った左手を大きく回してからアドレス。普段と違うプレショットルーティンだったが、ピン手前2mにピタリと付けてバーディを決めた。松山は「コンディション?良くないですけど、まあ、ゆっくり休めば治るかなと思います」と気丈に言う。

初出場の2014年から4位、2位、優勝と抜群の相性を誇る同大会。毎年、72ホールの自身のスコアが通算14アンダーという不思議な記録もある。当地で手にした賞金額は計191万3200ドル。ことしで28回目の出場となったフィル・ミケルソンは計386万5363ドルと、松山はわずか3回の出場でビッグレフティの約半分の額を稼いでいる。

日本勢初の同一大会連覇、そして丸山茂樹と自身の最多勝利記録を更新する米ツアー4勝目は十分に手の届くところ。「普通にやればチャンスはある。無理をせずにやりたい」。ライバルたちからすれば、それほど恐ろしいことはない。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)

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