リッキー・ファウラーが上位発進 池田勇太は3ホール残し順延
2017年 ザ・ホンダクラシック
期間:02/23〜02/26 場所:PGAナショナル(チャンピオン)(フロリダ州)
優勝会見はシャンパンで祝杯 ファウラーの粋な計らい
◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 最終日(26日)◇PGAナショナル・チャンピオンコース(フロリダ州)◇7140yd(パー70)
優勝が決まってから1時間近く経って、ようやくリッキー・ファウラーの記者会見が始まった。テレビインタビューや写真撮影など、人気者だけにやるべきことは多かったはずだが、それでも長く待たされた感じがする。
<< 下に続く >>
だが、そんな気分は会見場に入るなり吹き飛ばされた。出迎えてくれたのは、ファウラーが振る舞う高級シャンパンと、フルーツ&チーズ。ファウラーの優勝に立ち会った2015年の「ザ・プレーヤーズ選手権」でもシャンパンをご馳走になったが、さすがにやることが洒落ている。本人もグラス片手に嬉しそうだ。
「パットに助けられた」と、振り返ったこの日のラウンド。過去にも4度、首位(タイを含む)で最終日を迎えたが、優勝につなげた経験はない。この日も4打差の単独首位からスタートしたが、3番でバーディを奪うも、4番のボギー後に、6番でティショットを左サイドの池に入れてダブルボギー。それでも、8番で9mのバーディパットをカップに沈めた。
「十分な差があったから、前半9ホールが悪くても大丈夫だった。それに幸運にもパターが助けてくれて、12番(12m)と13番(8m)で、再び差を広げられた。そして(2打目を1mにつけた)16番では素晴らしいショットが打てたしね」。
4日間通算したパットのスコア貢献度は、7.392でフィールド2位。上がり2ホールの連続ボギーには苦笑いを見せたものの、「勝ちは勝ちだよ」とスタート時点の4打差を維持したままで18ホールを駆け抜けた。
この優勝で世界ランクはトップ10以内に入る計算。だが、ファウラーはさらに上を見据えている。「もっと安定して、さらにいくつか優勝を重ねないと。(松山)英樹の昨年末から今年前半のプレー。ジャスティン・トーマスの勢い。ダスティン (ジョンソン)はいつも印象的なプレーヤーだし・・・。もちろん、ロリー(マキロイ)、ジョーダン(スピース)、ジェイソン (デイ)もいるからね」。
次なるステップはメジャー初タイトルか。今季のメジャー初戦となる「マスターズ」は、6週間後に迫っている。(フロリダ州パームビーチガーデンズ/今岡涼太)