池田勇太のプロフィール&戦績
2017年 WGCデルテクノロジーズ マッチプレー
期間:03/22〜03/26 場所:オースティンCC(テキサス州)
池田勇太は谷原秀人との予選直接対決に「うれしくもあり残念」
◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 事前情報(21日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)
世界選手権シリーズのマッチプレー出場は、アリゾナ州で開催されていた2011年以来となる池田勇太。松山英樹ら多くのトッププレーヤーと同様に、今大会は2週後のメジャー「マスターズ」前、自身最後の出場試合となる。
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2週前の「WGCメキシコ選手権」を終えて一時帰国した後、池田は日本で体調不良に陥った。標高の高いメキシコでの世界選手権を経て「軽い高山病と胃腸炎を併発した」という。「最初はまったく食べられなくて、渡米ギリギリまでどうするかと。最悪、ここを休むことも頭に入れていた」。19日(日)に米国入りして、ようやく回復傾向に。20日(月)から2日間のコースチェックを終え、「体の状態がよくなった。安定してきた感じがある」と、ひとまず手応えを感じられた。
頭にはもちろん差し迫ったオーガスタでの戦いがある。今大会から、昨年国内ツアーで2勝(全3勝)をタッグで挙げた坂井恵キャディを再起用。マスターズ本戦で日本人の女性キャディがバッグを担ぐのは「初めてですね。外国人ではいるけれど」(池田)という。一方で、今大会は新たにテーラーメイドのM1 440 ドライバーを実戦テスト。「マスターズでは何を使うか分からないけど」と、こちらは選定の機会となりそうだ。
苦笑いするのは、4人の総当たり戦で行われる予選ラウンドの組み合わせ。世界ランク6位のジョーダン・スピースは昨年の「全米プロゴルフ選手権」で、ライアン・ムーアは先日メキシコで一緒にプレーした相手。そして最後に一緒の組に入ったのが、今大会終了後の世界ランク50位以内に入ることで、マスターズ切符が手に入る谷原秀人だ(現在60位)。
谷原は昨年、賞金王争いのデッドヒートを演じた東北福祉大の先輩。各組1位の16人が決勝トーナメントに進出するため、どちらかは必ず予選で敗退する。「うれしくもあり、残念でもある。谷さんと今朝、ダイニングで一緒になって…『日本人を減らしてどうするんですかね…?』って話した。『(松山)英樹は外しといて、(進出した場合の日本人は)もう一人で十分ってこと…?」。グループは抽選で決まったため大会側の意図はないが、思いは複雑だ。
とはいえ、池田と谷原とぶつかるのは3日目。まずは初日、2日目の強豪米国勢との対戦に集中する。「3人とのプレーのイメージはつくので、“対プレーヤー”でビックリすることはない」。自分のいつものプレーができれば、いい勝負ができるのでは」と、自らへの期待は隠さなかった。(テキサス州オースティン/桂川洋一)